The previous night of the world revolution4~I.D.~

しばしお喋りを楽しんでから。

「そろそろ三時ですね。おやつ食べましょうか」

「チョコマフィン作ってきたから、食べてみてくれ」

ルリシヤが、手作りのチョコマフィンをさっ、と差し出す。

わぁい。美味しそう。

おやつにぴったりだね。

「じゃあ飲み物を淹れてこよう。皆紅茶で良い?」

アイズが立ち上がって、皆にそう尋ねた。

「おっけーですよ」

「あぁ、良いよ」

「私も良いわ」

「よし。じゃあアリューシャは…」

「…zzz…」

相変わらず爆睡のアリューシャである。

揺すっても怒鳴っても起きるアリューシャではないが…。

アイズは動じることなく、アリューシャに声をかけた。

「アリューシャ、おやつ食べるよ。起きて」

「うーい」

アリューシャはこの上なく素直に、むくっ、と起き上がった。

さすが。

「飲み物は何にする?」

「ココア!」

「はいはい。用意してあげようね」

「…お前、アリューシャに甘過ぎだろ…」

ルルシーは呆れていたが、アイズは全く気にせず、お茶を淹れに行ってしまった。

甘やかしたくなっちゃうんだよ。ねぇ?