The previous night of the world revolution4~I.D.~

「華弦さんはよく働いてくれてるようですね」

「あぁ…。ルヴィアも言ってたよ。良いお義姉さんだって」

マフィアの仕事なんて初めてだろうに、華弦は実によくやってくれていた。

彼女曰く、「やっていることの汚さは、アシミムと変わりない」とのこと。

成程。納得した。

「ただ問題は…ちょっと彼女、予想以上にシスコンだったようなんですよねぇ…」

「は…?」

「いえ、何でもないです」

家族に再会出来たのが嬉しいのだろう。きっと。

華弦は、落ち着いたら妹を連れて旅行に行くのだと張り切っていた。

それは良いと思うが、またルヴィアさんだけ置いてきぼり食らったら、あの人また苔生えるんじゃないかな。

なんて考えていると。

「ルル公~!昼寝しに来たよー」

「来るなよ」

「やぁルルシー。来たよ」

「来るなって」

「お邪魔します、ルルシー」

「…」

アリューシャ、アイズ、シュノさんの三人か、ルルシーの執務室に集結した。

シュノさんには強く言えないのねルルシー。

「あのな、お前ら…。俺は忙しいんだよ。シェルドニアに行ってる間は仕事出来なかったし…」

ある程度はアイズやシュノさん達、またルルシーの部下、ルヴィアさんが代わってくれてたが。

全部をカバーしきれる訳ではないからな。

「ルレイア。お前もだろうが。仕事しろ」

「俺はもう終わりました~」

放置していたハーレム会員には、ちゃんと「寂しかったですよね?俺も寂しかったですよ」と口説いて回って、やることもちゃ~んとやってあげた。

皆遠距離恋愛ってことで納得してくれたぞ?

「嘘つけ。あのルリシヤだって来てないんだぞ。あいつも今頃真面目に仕事を…」

「俺を呼んだかルルシー先輩」

「うわぁっ!」

背後からにゅっ、と現れたルリシヤに、ルルシーは素晴らしく可愛い顔で驚いていた。

あ、やっぱりルルシー気づいてなかったんだ。

「い、いつから来てたんだお前!?」

「二時間前くらいからいたぞ」

俺が来たのと同じくらいだったよね。

ルルシーそれまで気づかなかったのね。

「音もなく来るな!この際来るのは良いから、ちゃんと声をかけろ!」

「…zzz…」

「おいアリューシャ!寝るな!さっき来たばっかりだろ、どうやったらそんな短時間で寝られるんだ」

アリューシャは、ソファに寝そべって、お気に入りの毛布をかけて、あっという間に夢の中。

昔の俺みたいだな。

「…はぁ…」

何だかんだと、いつも通り幹部組が揃ってしまった。

ルルシーは、深々と溜め息をついていた。

うふ。その顔も素敵。