The previous night of the world revolution4~I.D.~

「あの…これから…。これから明らかになるから!今から会ってもらおうと思ってるんだ」

「…不倫相手に本妻の私を会わせると?あなたに、そこまでの度胸があったとは思いませんでしたよ」

浮気を疑う目が、汚物を見る目に変わった。

ヤバい。フューニャの中で俺の評価が最底辺。

違うんだよ。俺は別に、第二妻候補を第一妻に紹介して、お前ら仲良くしろよ、なんて言うつもりはない。

そんなことを言って許されるのは、ルレイアさんくらいだ。

「ふ、不倫じゃなくて…。とにかく不倫じゃないんだ!」

「その根拠は?私を信用させるに足るものが何かあると?」

「あ、会ってもらえば分かる!」

もう、そうとしか言いようがない。

フューニャは、しばらく俺をジト目で見つめていたが。

「…良いでしょう。そこまで言うなら…あなたを煮るか、焼くか、贄にするか、洗濯するかは、その人と会ってから決めてみます」

許すか、が入ってないんだけど。

選択肢に許しを入れてください。

とにかくお義姉様と会わせなくては。

俺達夫婦の絆と、俺の命の為にも。