「…ルルシーさん!」
「え?ど、どうした?」
「うちの嫁を馬鹿にしないでください!うちの嫁は、もっと可愛いです!」
「…は?」
ぽかーん、とするルルシー。
しかしルヴィアさんは止まらない。
どうやら、嫁を侮辱されたように感じたらしい。
「うちの嫁は、もっと髪が艶々してて、でも触るとふわふわで…。それにこの人より、もうちょっと背が小さいんです。俺が正面から抱っこすると、丁度俺の胸のところに嫁の頭が来て、すっぽり収まる感じがまた可愛くて…。あとうちの嫁はこんなに無愛想じゃありません。もっと可愛いです。俺を見たらいつもてこてこ寄ってくるし、ぽふっと抱きついてくるし、ぐりぐりして甘えてきます。それがまたもんのすご~く可愛くて!とにかく可愛いんです!あ、それから肌の艶が、」
「わ、分かったルヴィア。分かったから!」
必死にルヴィアさんの話を遮るルルシー。
変な地雷を踏んでしまったらしいな。
とにかく嫁が可愛くて大変だ、ということが伝えたいようだ。
「こんな何処の馬の骨とも知れない女が嫁に似てるなんて、とんでもないです!そりゃちょっと髪の色は似てますけど、あとは全く似てないです。うちの嫁の方が、百倍は…いえ、千倍は可愛いです」
断言。
「…いや…似てると思うんだけどな…」
うっかり、ぽつりと呟いてしまったルルシー。
勿論、それを聞き逃すルヴィアさんではない。
「何処がですか!全然似てません!うちの嫁の方が可愛いです。ねぇルレイアさん!ルレイアさんもそう思いますよね!」
え、俺?
「ルレイアさんだって、ルルシーさんにそっくり(笑)な別人を連れてこられて、『この人ルルシーに似てるでしょww?』とか言われたら、舐めてんのかコラって思うでしょ!?」
「思う!めっちゃ思いますよそれは!」
俺はガシッ、とルヴィアさんの手を掴んだ。
なんてことだ。俺達はもっとも基礎的で、そして大事なことを忘れてしまっていた。
愛しい嫁の代わりなど、この世の何処にもいないのだと。
なんちゃってルルシー。そんなものは断じてルルシーではない。
それどころか、そんな下らん男を連れてこようものなら、そいつをぶっ飛ばしたくなる。
そうとも知らず、ルヴィアさんには悪いことをしてしまった。
「え?ど、どうした?」
「うちの嫁を馬鹿にしないでください!うちの嫁は、もっと可愛いです!」
「…は?」
ぽかーん、とするルルシー。
しかしルヴィアさんは止まらない。
どうやら、嫁を侮辱されたように感じたらしい。
「うちの嫁は、もっと髪が艶々してて、でも触るとふわふわで…。それにこの人より、もうちょっと背が小さいんです。俺が正面から抱っこすると、丁度俺の胸のところに嫁の頭が来て、すっぽり収まる感じがまた可愛くて…。あとうちの嫁はこんなに無愛想じゃありません。もっと可愛いです。俺を見たらいつもてこてこ寄ってくるし、ぽふっと抱きついてくるし、ぐりぐりして甘えてきます。それがまたもんのすご~く可愛くて!とにかく可愛いんです!あ、それから肌の艶が、」
「わ、分かったルヴィア。分かったから!」
必死にルヴィアさんの話を遮るルルシー。
変な地雷を踏んでしまったらしいな。
とにかく嫁が可愛くて大変だ、ということが伝えたいようだ。
「こんな何処の馬の骨とも知れない女が嫁に似てるなんて、とんでもないです!そりゃちょっと髪の色は似てますけど、あとは全く似てないです。うちの嫁の方が、百倍は…いえ、千倍は可愛いです」
断言。
「…いや…似てると思うんだけどな…」
うっかり、ぽつりと呟いてしまったルルシー。
勿論、それを聞き逃すルヴィアさんではない。
「何処がですか!全然似てません!うちの嫁の方が可愛いです。ねぇルレイアさん!ルレイアさんもそう思いますよね!」
え、俺?
「ルレイアさんだって、ルルシーさんにそっくり(笑)な別人を連れてこられて、『この人ルルシーに似てるでしょww?』とか言われたら、舐めてんのかコラって思うでしょ!?」
「思う!めっちゃ思いますよそれは!」
俺はガシッ、とルヴィアさんの手を掴んだ。
なんてことだ。俺達はもっとも基礎的で、そして大事なことを忘れてしまっていた。
愛しい嫁の代わりなど、この世の何処にもいないのだと。
なんちゃってルルシー。そんなものは断じてルルシーではない。
それどころか、そんな下らん男を連れてこようものなら、そいつをぶっ飛ばしたくなる。
そうとも知らず、ルヴィアさんには悪いことをしてしまった。


