「…さて、ルルシー…。まずはどちらから喋ります?」
「…あ?」
「あなたも言いたいことがあるんでしょう?」
「…まぁな」
だよね。
顔見たら分かるもん。
「でも、先攻はお前に譲ってやる。先に言えよ」
「ありがとうございます」
じゃあ、俺から喋ろうか。
正直、あまり気は進まない。
決して愉快な話でもない、が…。なんて切り出したものかな。
「んーと…」
「…なぁ、ルレイア」
「はい?」
「思い出したくないことを、無理に思い出す必要はないんだからな」
「…」
…ルルシーったら。
俺の考えてることはお見通しって訳か。
「もー。何でバレバレなんですか~」
「当たり前だろ。何年の付き合いだと思ってる」
何だかんだで長いよねぇ。
あっという間だった気がするけど。
「…あのねルルシー。俺、自分の過去のこと…。ルシファーだったときのこと、もうとっくに克服してるものだと思ってたんです」
「…うん」
ゴミ箱に投げ捨てて、とっくに捨てられたものだと思っていた。
そうしていた、つもりだったのに。
「でも、結局俺は臭いものに蓋をして、その上にいくつもいくつも重石を置いて、綺麗なもので飾り立てて…見えないようにしていただけなんでしょうね」
それが、よく分かった。
嫌と言うほど思い知らされたのだ。
あの忌々しい…『白亜の塔』によって。
飾り立てたものは捨てられ、重石も退けられて…蓋を開ければ、以前と変わらない汚いものが出てくる。
全く…我ながらなんと脆弱なことか。
「ざ…っこだなぁ俺。今回の事件、なんかダラダラ長かったですけど、俺何しました?余計なことしかしてないですよ。ルルシーとルリシヤの足引っ張っただけ…」
「それは違う。ルレイア、それは違うぞ。俺はお前が足を引っ張ったなんて思ってない」
きっぱりと即否定してくるルルシー。
ありがとう。気持ちは嬉しい。
でも俺自身が俺を許せない。
「いいえ、俺が悪いんですよ。洗脳なんかされる俺が悪い。思い出したくない過去があるのは、俺もルルシーもルリシヤも変わらないのに、俺だけがあんな洗脳に引っ掛かって…」
「それはお前が一番辛い過去だからだろう」
「辛さにランク付けも何もありませんよ」
「それに、アシミムは始めから、お前一人を一点狙いしてた。お前だけ、特別強い洗脳を施されてたんだ」
…それはそうだけど。
だからって、自分の愚かさを肯定することなど、とても出来そうにない。
「…あ?」
「あなたも言いたいことがあるんでしょう?」
「…まぁな」
だよね。
顔見たら分かるもん。
「でも、先攻はお前に譲ってやる。先に言えよ」
「ありがとうございます」
じゃあ、俺から喋ろうか。
正直、あまり気は進まない。
決して愉快な話でもない、が…。なんて切り出したものかな。
「んーと…」
「…なぁ、ルレイア」
「はい?」
「思い出したくないことを、無理に思い出す必要はないんだからな」
「…」
…ルルシーったら。
俺の考えてることはお見通しって訳か。
「もー。何でバレバレなんですか~」
「当たり前だろ。何年の付き合いだと思ってる」
何だかんだで長いよねぇ。
あっという間だった気がするけど。
「…あのねルルシー。俺、自分の過去のこと…。ルシファーだったときのこと、もうとっくに克服してるものだと思ってたんです」
「…うん」
ゴミ箱に投げ捨てて、とっくに捨てられたものだと思っていた。
そうしていた、つもりだったのに。
「でも、結局俺は臭いものに蓋をして、その上にいくつもいくつも重石を置いて、綺麗なもので飾り立てて…見えないようにしていただけなんでしょうね」
それが、よく分かった。
嫌と言うほど思い知らされたのだ。
あの忌々しい…『白亜の塔』によって。
飾り立てたものは捨てられ、重石も退けられて…蓋を開ければ、以前と変わらない汚いものが出てくる。
全く…我ながらなんと脆弱なことか。
「ざ…っこだなぁ俺。今回の事件、なんかダラダラ長かったですけど、俺何しました?余計なことしかしてないですよ。ルルシーとルリシヤの足引っ張っただけ…」
「それは違う。ルレイア、それは違うぞ。俺はお前が足を引っ張ったなんて思ってない」
きっぱりと即否定してくるルルシー。
ありがとう。気持ちは嬉しい。
でも俺自身が俺を許せない。
「いいえ、俺が悪いんですよ。洗脳なんかされる俺が悪い。思い出したくない過去があるのは、俺もルルシーもルリシヤも変わらないのに、俺だけがあんな洗脳に引っ掛かって…」
「それはお前が一番辛い過去だからだろう」
「辛さにランク付けも何もありませんよ」
「それに、アシミムは始めから、お前一人を一点狙いしてた。お前だけ、特別強い洗脳を施されてたんだ」
…それはそうだけど。
だからって、自分の愚かさを肯定することなど、とても出来そうにない。


