「見てこれ!三人に見せてあげようと思ってな、ずっと取ってたんだぜ」
帰りの車中、「何があったの?」とか、「ヘールシュミット家の当主はどうなったの?」とかの話の前に。
まずアリューシャが、百点満点のドリルを見せてきた。
「おぉ、アリューシャ満点じゃないですか」
「凄いなアリューシャ先輩」
「へっへ~ん!だろ?」
どやぁ、と渾身のどや顔を見せるアリューシャ。
これをやりたくてずっと待っててくれたんだろうなぁ。
すると、ルルシーが。
「…おいアイズ。お前、ここ…。3×5の答え、18って書いてるのに丸してるじゃないか」
あ、本当だ。
よく見つけたねルルシー。
しかし、アイズレンシアは。
「ここは18なんだよ。アリューシャが正解なの」
「はぁ…?」
そして、アリューシャもアイズに加勢。
「そうだそうだ!こっちだって色々大変だったんだからな。ここは18で合ってんだよ!」
「…?」
よく分からないが、多分ここの答えは18で合ってるんだろう。
アイズが答え合わせしてるんだから、確実だ。
真面目なルルシーが、アシュトーリアさんに早速報告しようとした。
「いや、そんなことより…。アシュトーリアさん、今回のシェルドニアでの一件を…」
しかし。
「あら、良いわよ。報告なら後で。皆疲れてるでしょ?」
「…」
「一度本部に戻って、それから各自自宅まで送るから。ゆっくり休んでちょうだい」
アシュトーリアさんなら、そう言ってくれると思ったよ。
「無事に帰ってきてくれたんだから、それ以上大事なことなんてないわ。報告なんて、後でいくらでも出来るんだもの。…ね?ルルシー」
「…分かりました」
ルルシーは、溜め息混じりに頷いた。
アシュトーリアさんがこう言うなら、いくらルルシーが「いや、大丈夫なんで今報告します」と言っても、聞いてはくれないだろう。
疲れているのは事実だし、休ませてもらえるなら有り難い。
「それと…三人共、明日からちょっとうちの系列病院で、検査を受けてもらうことになる。一応、シェルドニア帰りだし…」
と、アイズレンシア。
若干言葉を濁してはいるが、ようは「洗脳の影響が残ってないか調べるよ」ってことだろう。
望むところだ。
特に、俺はな。
「分かりました。構いませんよ」
「宜しくね」
「…ルレイア…」
きゅっ、と俺の服の袖を掴むのは、シュノさんである。
泣き止みはしたものの、まだ目が赤い。
「大丈夫ですよシュノさん。ちゃんと帰ってきましたからね」
「うん…」
本当に心配かけたんだなぁ、と再確認。
申し訳なくなってきた。
心配をかけてしまったシュノさん達の為にも、早く…日常を取り戻さないとな。
帰りの車中、「何があったの?」とか、「ヘールシュミット家の当主はどうなったの?」とかの話の前に。
まずアリューシャが、百点満点のドリルを見せてきた。
「おぉ、アリューシャ満点じゃないですか」
「凄いなアリューシャ先輩」
「へっへ~ん!だろ?」
どやぁ、と渾身のどや顔を見せるアリューシャ。
これをやりたくてずっと待っててくれたんだろうなぁ。
すると、ルルシーが。
「…おいアイズ。お前、ここ…。3×5の答え、18って書いてるのに丸してるじゃないか」
あ、本当だ。
よく見つけたねルルシー。
しかし、アイズレンシアは。
「ここは18なんだよ。アリューシャが正解なの」
「はぁ…?」
そして、アリューシャもアイズに加勢。
「そうだそうだ!こっちだって色々大変だったんだからな。ここは18で合ってんだよ!」
「…?」
よく分からないが、多分ここの答えは18で合ってるんだろう。
アイズが答え合わせしてるんだから、確実だ。
真面目なルルシーが、アシュトーリアさんに早速報告しようとした。
「いや、そんなことより…。アシュトーリアさん、今回のシェルドニアでの一件を…」
しかし。
「あら、良いわよ。報告なら後で。皆疲れてるでしょ?」
「…」
「一度本部に戻って、それから各自自宅まで送るから。ゆっくり休んでちょうだい」
アシュトーリアさんなら、そう言ってくれると思ったよ。
「無事に帰ってきてくれたんだから、それ以上大事なことなんてないわ。報告なんて、後でいくらでも出来るんだもの。…ね?ルルシー」
「…分かりました」
ルルシーは、溜め息混じりに頷いた。
アシュトーリアさんがこう言うなら、いくらルルシーが「いや、大丈夫なんで今報告します」と言っても、聞いてはくれないだろう。
疲れているのは事実だし、休ませてもらえるなら有り難い。
「それと…三人共、明日からちょっとうちの系列病院で、検査を受けてもらうことになる。一応、シェルドニア帰りだし…」
と、アイズレンシア。
若干言葉を濁してはいるが、ようは「洗脳の影響が残ってないか調べるよ」ってことだろう。
望むところだ。
特に、俺はな。
「分かりました。構いませんよ」
「宜しくね」
「…ルレイア…」
きゅっ、と俺の服の袖を掴むのは、シュノさんである。
泣き止みはしたものの、まだ目が赤い。
「大丈夫ですよシュノさん。ちゃんと帰ってきましたからね」
「うん…」
本当に心配かけたんだなぁ、と再確認。
申し訳なくなってきた。
心配をかけてしまったシュノさん達の為にも、早く…日常を取り戻さないとな。


