「ん…」

「…起きたか?ルレイア」

目を覚ますと、見慣れない天井が目に入った。

…あれ。ここ…何処だっけ。

って言うか、今…何時だ。

早く起きないと…授業が、

「…んん?」

俺はしばらく、ぼけーっと天井を見つめた。

すると、ルルシーが俺の顔を覗き込んできた。

「寝惚けてるのか?ここ、船の中だぞ」

「…船…」

…あ、そうだ。

今、俺…新婚旅行中なんだった。

「おはようございます、ルルシー…」

「あぁ、おはよう」

のろのろと起き上がって、ごしごし、と目を擦る。

なんかあんまり夢見が良くなかったような…。

すると、

「おはようルレイア先輩、ルルシー先輩」

ばっちりと支度を整えたルリシヤが、こちらの部屋に入ってきた。

「あ…ルリシヤおはようございます…」

「うん?ルレイア先輩、今起きたのか」

「はい」

「そうか…。まぁ無理もないな。昨夜は随分お楽しみだったんだろうし。ところでルルシー先輩、筋肉痛の方は大丈夫か?今日は無理をせず、休んでいた方が良いぞ」

「うるせぇ、余計なお世話だ。何処も痛くねぇよ!」

朝から、おこなルルシーである。

まぁまぁルルシー。そんなに怒らないで。

「ふわぁ…ねむ~…」

「良いから、ルレイア。着替える前にシャワー浴びてこい」

「はーい…」

俺はのろのろと毛布を払い除けて、シャワールームに向かった。







俺がシャワーを浴びている間。

ルルシーとルリシヤは。

「それにしてもルレイア先輩が寝坊とは、珍しいな」

「ん?確かにそうだな…。まぁ昔はよく寝る奴だったし…。昨日は酒も結構飲んだしな」

「ルルシー先輩は寝坊しなくて大丈夫だったのか?ルレイア先輩の相手をするのは疲れただろう」

「だから何もやってねぇっての。いい加減にしないと殴るぞお前」

などと、仲睦まじくお喋りしていた。