The previous night of the world revolution4~I.D.~

もう二度と船なんか乗りたくねぇ、と思っていたから、敢えてチョイスした飛行機だが。

飛行機もちょっと怖かった。機内アナウンスが入る度、変な音楽流れてないかな?なんて不安になったのだから。

アシミムの罪は重いな。






「大丈夫か?ルレイア」

「ふぇ?何がですか?」

「いや…。なんかボーッとしてるなと思って」

ボーッとしてるだけで、声をかけてくるなんて…。

ルルシーの心配性、ここに極まれり。

「別に平気ですよ」

「そうか?それなら良いけど…」

「もうあと二時間くらいで着くぞ、ルレイア先輩。もうちょっと頑張れ」

だから元気ですって。

まぁ、帰ったら俺達、めちゃくちゃ時差ボケになりそうだけど。

長かったもんなぁ、シェルドニア生活…。

「何だかんだで禁欲生活を強いられて…。なんかフェロモンの調子が良くないですよ…」

「あぁ…。そっちの調子は悪くて良いよ…」

ルルシー酷い。

俺の代名詞、ルレイア・フェロモンの調子が悪いんだよ?大変なことだよこれは。

ルティス帝国で待ってる俺のハーレム会員達もピンチだよ。

そのとき。

「…あ」

「ん?」

俺は、大変なことに気がついた。