数時間後。
地下室を出たラトヴィは、何年かぶりに外の世界に触れた。
きっと感慨深かったことだろう。
解放の感動も冷めやらぬ中、俺達はラトヴィを連れて、ヘールシュミット邸に戻った。
ラトヴィを見たときのアシミムの顔は、そりゃあもう滑稽そのものだった。
思わず笑いそうになってしまったくらい。
「あぁ…!ラトヴィ!良かった!」
「姉上…!」
二人は涙ながらに抱き合い、再会を喜び合った。
アシミムなんて、握り締めた紙かってくらい顔をくしゃくしゃにしていて、そりゃあみっともなかった。
「ねぇルルシー。おばさんの泣き顔って、何であんなに不細工なんでしょうね?」
「ルレイア…。お前な、水を差すな、水を」
だって。あまりに不細工で。
どうしても突っ込まずにはいられなかった。
それに。
俺達はこれから起きる顛末を知っている。
「ラトヴィ…。本当に、無事で良かったですわ。きっと疲れているでしょう。しばらくはゆっくり休むと良いですわ」
アシミムは何も知らずに、にこにことそう言った。
そして。
「華弦。ラトヴィを部屋に連れていってくださいな。この子の部屋は、そのままにしてありますの」
…あーあ。
今すぐ、全力でラトヴィをここから逃がしていれば。
まだワンチャンあったかもしれないのに。
自ら、弟を断罪人の前に突き出すとは。
華弦の目は、復讐者のそれだった。
ここからは、華弦のターンだな。
地下室を出たラトヴィは、何年かぶりに外の世界に触れた。
きっと感慨深かったことだろう。
解放の感動も冷めやらぬ中、俺達はラトヴィを連れて、ヘールシュミット邸に戻った。
ラトヴィを見たときのアシミムの顔は、そりゃあもう滑稽そのものだった。
思わず笑いそうになってしまったくらい。
「あぁ…!ラトヴィ!良かった!」
「姉上…!」
二人は涙ながらに抱き合い、再会を喜び合った。
アシミムなんて、握り締めた紙かってくらい顔をくしゃくしゃにしていて、そりゃあみっともなかった。
「ねぇルルシー。おばさんの泣き顔って、何であんなに不細工なんでしょうね?」
「ルレイア…。お前な、水を差すな、水を」
だって。あまりに不細工で。
どうしても突っ込まずにはいられなかった。
それに。
俺達はこれから起きる顛末を知っている。
「ラトヴィ…。本当に、無事で良かったですわ。きっと疲れているでしょう。しばらくはゆっくり休むと良いですわ」
アシミムは何も知らずに、にこにことそう言った。
そして。
「華弦。ラトヴィを部屋に連れていってくださいな。この子の部屋は、そのままにしてありますの」
…あーあ。
今すぐ、全力でラトヴィをここから逃がしていれば。
まだワンチャンあったかもしれないのに。
自ら、弟を断罪人の前に突き出すとは。
華弦の目は、復讐者のそれだった。
ここからは、華弦のターンだな。


