The previous night of the world revolution4~I.D.~

俺達三人は、ラトヴィが監禁されているという、王宮の離れにある地下監禁室に赴いた。

国王暗殺が発覚し、ただでさえシェルドニア全土が荒れているこの状況で、ルティス人を王宮の敷地内に入れてくれるはずがないので。

あくまでも今日の俺達は、ヘールシュミット家の…アシミムの従者として、中に入れてもらった。

まさか俺達三人が、昨夜の国王暗殺犯だとは思ってないだろうなぁ。

それはともかく。

今は、ラトヴィの捜索だ。

「うーん…。何処にいるんですかねぇ、ラトヴィって奴…」

「そもそも、そいつ、生きてるのか?」

「さぁ…」

アシミムは、絶対ここに監禁されてる!必ず私が助け出す!って鼻息荒くしてたけどさ。

ルルシーの言う通り、もうとっくに殺されてる可能性も高いよなぁ。

元々こいつは、認知されたヘールシュミット家の子息って訳じゃなかったんだし。

死んだところで、誰も気づかないだろう。

「もしラトヴィが死んでいたとしたら…アシミムはとんだ道化者ですね」

とっくに死んだ弟の為に、己の縦ロールを危機に曝し、ゲロ顔まで晒す羽目になったんだから。

それはそれで面白そうだけど。

でももしラトヴィが死んでいたら、ラトヴィが戻ってくるのを今か今かと待っている華弦が気の毒だよな。

なんて思っていると。

「…ルレイア先輩、あそこに誰かいる」

「あ、本当だ」

ルリシヤの指差す先。地下室のいちばーん奥。

その鉄の扉の向こうに、人の気配がした。