「聞こえなかったんですか?殺してあげるって言ったんですよ。あなたの叔父さん」
「え…?ど、どう…して、ですの?」
そんなぽかーんとしなくても良いものを。
もうちょっと喜べよ。
「別にあなたを助ける気なんて、さっぱり、欠片も、微塵もありませんよ?あいつを殺すのは俺の意思です」
俺の…って言うか。
俺達の、なんだけど。
「…何の…為に?」
そりゃ華弦の為と。
「ルティス帝国の平和の為です」
「…?」
アシミムとルシードの、この驚き方。
どうやら、ミレド王の糞みたいな企みは知らないらしいな。
「知らないんですか?ミレド王が、ルティス帝国に侵攻しようとしてること」
「ルティス帝国に、侵攻…!?叔父様が、そんなことを…」
やっぱり知らなかったんだ。
まぁ、もし知ってたら…最初から、俺達を説得する交渉材料に使ってただろうからな。
ミレド王がこんな良からぬこと企んでるんですのよ!止めなくて良いんですの!?みたいに。
知らないからこそ、わざわざ俺を洗脳してまでミレド王の暗殺を計画したんだろう。
「さすがにそんなことされちゃ、我々も困りますからね。ミレド王は殺してあげます」
「…!あ、ありがとう。ありがとうございます…!」
泣いて感謝の言葉を述べるアシミム。
ふっふっふ。そうだろうそうだろう。
「もっと感謝してくれて良いんですよ?」
「ルレイア…。お前は調子に乗るな」
だって俺、今ご機嫌ルレイアだもーん。
「ただし…ミレド王を暗殺することと、ムカつくあなたを生かすことは別の話なんですけどね」
アシミムがいなくてもミレドなんか殺せるし。
むしろ俺の精神衛生の為には、アシミムに死んでもらった方が良いのだけど。
すると。
「…構いませんわ。ラトヴィを助けてくれるなら…わたくしは…」
「そんな…!主よ、あなたが死ぬなど…」
ルシードは抗議しているが、アシミムは死ぬ覚悟を決めているようだ。
潔くて宜しい。
だが。
「そこで、あなたを生かすか殺すかは、あなたに決めてもらおうと思います」
俺は、一枚の書類をアシミムの前に出した。
「これは…?」
「ミレド王が死ねば、次に国王になるのはあなたです。俺としては、事態が落ち着いた後にまたシェルドニアがルティス帝国侵攻なんて企み始めたら、困るんですよね。だから『シェルドニアはルティス帝国に侵攻しない』という証書に、署名してもらいたいんです」
「…!」
こんなブス縦ロールの命など、チューインガムの包み紙ほどの価値もないが。
しかし、そんな命でも使い道はある。
一応こいつは次のシェルドニア国王になる人物なのだから、国家元首に恩を売る絶好の機会だと思えば。
是非とも、有効に活用したい。
「そ、それで助けてくれるのでしたら…。いくらでも」
「宜しい。この証書は後で、帝国騎士団、箱庭帝国の『青薔薇委員会』、それからアシスファルト帝国政府にも送りますので。後でしらばっくれることは出来ませんよ」
「…分かりましたわ」
アシミムは、床に這いつくばりながら署名した。
なんか字が震えてるが、まぁ問題なかろう。
よしよし、これでシェルドニアは実質、無害だな。
この先数百年は安泰だろう。
「え…?ど、どう…して、ですの?」
そんなぽかーんとしなくても良いものを。
もうちょっと喜べよ。
「別にあなたを助ける気なんて、さっぱり、欠片も、微塵もありませんよ?あいつを殺すのは俺の意思です」
俺の…って言うか。
俺達の、なんだけど。
「…何の…為に?」
そりゃ華弦の為と。
「ルティス帝国の平和の為です」
「…?」
アシミムとルシードの、この驚き方。
どうやら、ミレド王の糞みたいな企みは知らないらしいな。
「知らないんですか?ミレド王が、ルティス帝国に侵攻しようとしてること」
「ルティス帝国に、侵攻…!?叔父様が、そんなことを…」
やっぱり知らなかったんだ。
まぁ、もし知ってたら…最初から、俺達を説得する交渉材料に使ってただろうからな。
ミレド王がこんな良からぬこと企んでるんですのよ!止めなくて良いんですの!?みたいに。
知らないからこそ、わざわざ俺を洗脳してまでミレド王の暗殺を計画したんだろう。
「さすがにそんなことされちゃ、我々も困りますからね。ミレド王は殺してあげます」
「…!あ、ありがとう。ありがとうございます…!」
泣いて感謝の言葉を述べるアシミム。
ふっふっふ。そうだろうそうだろう。
「もっと感謝してくれて良いんですよ?」
「ルレイア…。お前は調子に乗るな」
だって俺、今ご機嫌ルレイアだもーん。
「ただし…ミレド王を暗殺することと、ムカつくあなたを生かすことは別の話なんですけどね」
アシミムがいなくてもミレドなんか殺せるし。
むしろ俺の精神衛生の為には、アシミムに死んでもらった方が良いのだけど。
すると。
「…構いませんわ。ラトヴィを助けてくれるなら…わたくしは…」
「そんな…!主よ、あなたが死ぬなど…」
ルシードは抗議しているが、アシミムは死ぬ覚悟を決めているようだ。
潔くて宜しい。
だが。
「そこで、あなたを生かすか殺すかは、あなたに決めてもらおうと思います」
俺は、一枚の書類をアシミムの前に出した。
「これは…?」
「ミレド王が死ねば、次に国王になるのはあなたです。俺としては、事態が落ち着いた後にまたシェルドニアがルティス帝国侵攻なんて企み始めたら、困るんですよね。だから『シェルドニアはルティス帝国に侵攻しない』という証書に、署名してもらいたいんです」
「…!」
こんなブス縦ロールの命など、チューインガムの包み紙ほどの価値もないが。
しかし、そんな命でも使い道はある。
一応こいつは次のシェルドニア国王になる人物なのだから、国家元首に恩を売る絶好の機会だと思えば。
是非とも、有効に活用したい。
「そ、それで助けてくれるのでしたら…。いくらでも」
「宜しい。この証書は後で、帝国騎士団、箱庭帝国の『青薔薇委員会』、それからアシスファルト帝国政府にも送りますので。後でしらばっくれることは出来ませんよ」
「…分かりましたわ」
アシミムは、床に這いつくばりながら署名した。
なんか字が震えてるが、まぁ問題なかろう。
よしよし、これでシェルドニアは実質、無害だな。
この先数百年は安泰だろう。


