そんな訳なので、俺がこの国でぶっ飛ばしたい相手は、二名。

アシミムと、ミレド王の二人である。

しかしアシミムの話を聞くに、ミレド王をぶっ飛ばしてしまうと、アシミムは大喜びなのである。

みすみすあいつの縦ロールを歓喜させるのは、俺の精神衛生上、大変良くない。

アシミムには、鼻水垂らして泣きゲロしてもらわなければ困るのである。

俺の精神衛生上な。

あいつは俺とルルシーの愛の絆を断とうとした、俺史上最高の大罪人なのだから。

それ相応の罰を受けてもらわなければならない。

その為にはまず、うちに潜り込んでるらしい、可愛い子ネズミちゃんとコンタクトを取らなくてはならない。