The previous night of the world revolution4~I.D.~

「ルルシー!今日は良い天気ですね~!実に新婚旅行日和ですね!」

「あー、はいはい…。何だよ新婚旅行日和って…」

実に新婚旅行に適した日和ってことだよ。ねぇ?

「あぁ、実に楽しみだな、ルレイア先輩」

「ですね~」

ルリシヤもノリノリである。

それなのに何故か、ルルシーは「先が思いやられる…」とか何とか呟いていた。

うん、気のせいだ気のせい。

「楽しんできてね、ルレイア」

見送りに来てくれたシュノさんが、俺にそう言った。

「ありがとうございます。シュノさんにもお土産を買って帰りますね」

「うんっ…」

「へい!アリューシャにも!アリューシャにもお土産!」

同じく見送りに来てくれていたアリューシャが、手を上げてお土産要求。

「勿論アリューシャにも買ってきますよ。アイズにも」

「ありがとう。こっちのことは心配しないでね」

アリューシャあるところには、当然アイズもあり。

更に今日は。

「良いですね、新婚旅行…。楽しんできてください、ルルシーさん、ルレイアさん」

「ありがとうございますルヴィアさん。あなたも今度、嫁と行くと良いですよ」

やっぱり夫婦たるもの、新婚旅行には行かないとな。

「ルヴィア…。済まんな、しばらく留守を頼む」

ルルシーは、律儀にルヴィアさんにそう頼んでいた。

真面目だなールルシーは。

かく言う俺も、エリュシアに色々と留守を頼んだけど。

ま、エリュシアは俺が直々に躾けてるから。

俺がいなくても、適当にやるだろう。

「それでは!ルレイア・ティシェリー、いざ新婚旅行に行って参ります!」

「行ってらっしゃい、ルレイア。お土産話、一杯聞かせてね」

「気を付けてね、三人共。楽しんで行っておいで」

「ルル公はこの二週間で完全にルレ公の手に堕ちるな。お疲れ!」

「縁起でもないことを言うな。もっとまともな挨拶が出来んのか、お前は」

はぁ、と溜め息をつくルルシー。

いやいや。実にアリューシャらしくて良いじゃないか。






こうして、俺達三人は、楽しい新婚旅行の旅に出掛けた。