「そんじゃ、俺任務失敗したことにして、アシミムのところに帰ります…けど」
けど?
ルレイアは、目をきらんきらんさせながらこちらを向いた。
「その前にルルシー!新婚夫婦として、初夜を共に過ごすくらいの時間はありますよね?」
「…」
「成程、それは確かに必要だな。それじゃ、邪魔者の俺は『事』が終わるまでロビーで待ってるよ」
さっさと出ていこうとするルリシヤを、俺は必死に止めた。
余計な気遣いはせんで良い。
「出ていくな。ここにいろ」
「えっ。初夜で3Pは、さすがにアブノーマルが過ぎるぞルルシー先輩」
「そういう意味じゃねぇよ!」
何だその気持ち悪い誤解は。ちげーよ。
「大丈夫ですよルルシー、そんなに緊張しなくても。俺、処女の扱いは手慣れてますから。初めてでも天国に連れていってあげますよ」
「やめろ。天国なんて行くか」
「ぬぬっ。ルルシー、俺の手腕を甘く見ましたね?俺はこう見えて、自称不感症の女を一晩抱き潰して、明け方には首筋をぺろっとするだけで絶頂するように『開発』してあげたんですよ。甘く見ないでください」
そういう話は聞きたくなかったな。
その女の人が気の毒だよ。
「ねっ、だからルルシーも。優し~く抱いてあげますよ。痛みなんて感じる間もなく気持ち良く…」
「分かった分かった。元気でなルレイア。もう洗脳されるなよ頼むから」
「ルルシ~。初夜~!」
初夜言うな。
誰がお前に「開発」されるか。
「もう~…。仕方ないですね。じゃあ、初夜はルティス帝国に帰ってからにしますか…」
帰ってからもしないよ。
「ちゃんとフェロモンレベルを下げてから帰れよ」
「大丈夫。俺はこう見えても、ランドエルス騎士官学校で、見事同級生達を騙し通した俳優ですからね」
…まぁ、その点では信用出来るか。
「ルレイア先輩。一応この携帯を渡しておく。盗聴の恐れはないから、もし自分の手で対処出来ない事態が起きたら、これを使って、遠慮なく連絡してくれ。形振り構わず助けに行くから」
ルリシヤが、黒い携帯電話をルレイアに渡した。
「ありがとうございます。そちらも何かあったら連絡してくださいね」
「あぁ」
大丈夫だ。ルレイア、お前以上に危険なことはないから。
俺は、帰っていくルレイアの背中に向かって言った。
「…絶対、また会うぞ。ルレイア」
「勿論。もう二度と、あなたを忘れたりなんてしませんよ。あなたの…愛しい名前を」
…あぁ、そうしてくれ。
お前がいなくなるなんて、もう耐えられないんだから。
けど?
ルレイアは、目をきらんきらんさせながらこちらを向いた。
「その前にルルシー!新婚夫婦として、初夜を共に過ごすくらいの時間はありますよね?」
「…」
「成程、それは確かに必要だな。それじゃ、邪魔者の俺は『事』が終わるまでロビーで待ってるよ」
さっさと出ていこうとするルリシヤを、俺は必死に止めた。
余計な気遣いはせんで良い。
「出ていくな。ここにいろ」
「えっ。初夜で3Pは、さすがにアブノーマルが過ぎるぞルルシー先輩」
「そういう意味じゃねぇよ!」
何だその気持ち悪い誤解は。ちげーよ。
「大丈夫ですよルルシー、そんなに緊張しなくても。俺、処女の扱いは手慣れてますから。初めてでも天国に連れていってあげますよ」
「やめろ。天国なんて行くか」
「ぬぬっ。ルルシー、俺の手腕を甘く見ましたね?俺はこう見えて、自称不感症の女を一晩抱き潰して、明け方には首筋をぺろっとするだけで絶頂するように『開発』してあげたんですよ。甘く見ないでください」
そういう話は聞きたくなかったな。
その女の人が気の毒だよ。
「ねっ、だからルルシーも。優し~く抱いてあげますよ。痛みなんて感じる間もなく気持ち良く…」
「分かった分かった。元気でなルレイア。もう洗脳されるなよ頼むから」
「ルルシ~。初夜~!」
初夜言うな。
誰がお前に「開発」されるか。
「もう~…。仕方ないですね。じゃあ、初夜はルティス帝国に帰ってからにしますか…」
帰ってからもしないよ。
「ちゃんとフェロモンレベルを下げてから帰れよ」
「大丈夫。俺はこう見えても、ランドエルス騎士官学校で、見事同級生達を騙し通した俳優ですからね」
…まぁ、その点では信用出来るか。
「ルレイア先輩。一応この携帯を渡しておく。盗聴の恐れはないから、もし自分の手で対処出来ない事態が起きたら、これを使って、遠慮なく連絡してくれ。形振り構わず助けに行くから」
ルリシヤが、黒い携帯電話をルレイアに渡した。
「ありがとうございます。そちらも何かあったら連絡してくださいね」
「あぁ」
大丈夫だ。ルレイア、お前以上に危険なことはないから。
俺は、帰っていくルレイアの背中に向かって言った。
「…絶対、また会うぞ。ルレイア」
「勿論。もう二度と、あなたを忘れたりなんてしませんよ。あなたの…愛しい名前を」
…あぁ、そうしてくれ。
お前がいなくなるなんて、もう耐えられないんだから。


