めそめそしてるルレイアを慰めてから。
「ルレイア先輩、あまり思い出したくないだろうが…。洗脳されているときのことを、聞いても良いか?」
「!ルリシヤ、それは…」
ルレイアにとって、洗脳されているときのことなんて、思い出したくないに違いない。
無理に思い出させて、またルレイアを傷つけたくはなかった。
しかし。
「良いんですよ、ルルシー。必要なことですから…」
「でも…ルレイア…」
「大丈夫。不思議と、もう怖くないんです。船にいたとき、それからヘールシュミット邸でおかしな薬を使われたとき…死ぬほど怖かったんですけど…。自分でも、何であんなに怖かったのか分かりません」
「…それが…洗脳の効果という訳か」
…俺は、自分が情けなかった。
ルレイアがそんな怖い思いをしていたときに、俺と来たら…。
「そんなときに、アシミムが悪夢から救い出してくれて…。それで、あの女が俺の救世主だと思い込んだんでしょうね。全く忌々しい話ですが…」
「そういう薬を使われたんだろう。仕方ないよ」
「そりゃそうですけど…。でも悔しいです。まんまと引っ掛かって」
「…」
ルレイアはルレイアで、自分が情けないようだが。
別に恥じることなんてない。それだけ怖い思いをさせられたのだから。
ルレイアにとって、あの地獄から救い出してくれる人間は…誰でも救世主に思うのだろう。
無理もない。
「洗脳されてからは…ただもう無心に、アシミムの為に働こうと…。ルルシーやルリシヤの顔を見ても、何も思わな…ん…?」
「ん?」
「いや…何とも思ってない訳じゃありませんでした。二人の顔を見ると、妙に胸がざわざわして…」
…そうだったのか。
洗脳されていたときでも…俺達のことを、潜在的に覚えていたんだな。
「どうしても…『アシミムの願いを叶えないと』って強迫観念が頭にあって…。それも洗脳の効果なんでしょうね」
「今はもうないのか?その強迫観念」
「ないです。あの縦ロール、左右で引っ張って頭のてっぺんで結んでやったら、さぞや間抜けだろうなと思ってるくらいで…」
失礼過ぎるだろお前。
それくらいしてやってもバチは当たらないくらいのことを、あいつにやられてるけどさ。
「じゃあ、ヘールシュミット邸に行ってからは…危険な目には遭わなかったんだな?」
「えぇ…。俺も忠実に、アシミムの言うこと聞いてましたしね」
…そうか。
それは良かった。
「成程…。ミレドの暗殺計画は、何処まで進んでる?」
「ルティス帝国の例の毒を使って、毒殺する為に毒を輸入し、それをミレドに盛る計画を立てていたところです」
「ふむ…毒殺か。常套手段だな」
ルティス帝国の毒って言うと…最近裏社会で流行ってる…あの毒か。
ん?ということは。
「洗脳されてルシファーになってるときでも、ルレイアの記憶はあったんだな」
「そうみたいですね…不思議ですけど」
ルシファーは、裏社会で流行ってる毒の情報なんて知らないだろう。
その情報を知ってるのは、ルレイアだけだ。
「つまり…アシミムの味方をする為に、必要ない記憶だけを都合良く忘れさせられたんだな。そして、忘れる必要がない情報は消されなかったと」
「最悪だな…」
今は思い出してくれて、本当に良かった。
折角洗脳が解けたのに、俺達を思い出せないんじゃ、何の意味もないからな。
「ルレイア先輩、あまり思い出したくないだろうが…。洗脳されているときのことを、聞いても良いか?」
「!ルリシヤ、それは…」
ルレイアにとって、洗脳されているときのことなんて、思い出したくないに違いない。
無理に思い出させて、またルレイアを傷つけたくはなかった。
しかし。
「良いんですよ、ルルシー。必要なことですから…」
「でも…ルレイア…」
「大丈夫。不思議と、もう怖くないんです。船にいたとき、それからヘールシュミット邸でおかしな薬を使われたとき…死ぬほど怖かったんですけど…。自分でも、何であんなに怖かったのか分かりません」
「…それが…洗脳の効果という訳か」
…俺は、自分が情けなかった。
ルレイアがそんな怖い思いをしていたときに、俺と来たら…。
「そんなときに、アシミムが悪夢から救い出してくれて…。それで、あの女が俺の救世主だと思い込んだんでしょうね。全く忌々しい話ですが…」
「そういう薬を使われたんだろう。仕方ないよ」
「そりゃそうですけど…。でも悔しいです。まんまと引っ掛かって」
「…」
ルレイアはルレイアで、自分が情けないようだが。
別に恥じることなんてない。それだけ怖い思いをさせられたのだから。
ルレイアにとって、あの地獄から救い出してくれる人間は…誰でも救世主に思うのだろう。
無理もない。
「洗脳されてからは…ただもう無心に、アシミムの為に働こうと…。ルルシーやルリシヤの顔を見ても、何も思わな…ん…?」
「ん?」
「いや…何とも思ってない訳じゃありませんでした。二人の顔を見ると、妙に胸がざわざわして…」
…そうだったのか。
洗脳されていたときでも…俺達のことを、潜在的に覚えていたんだな。
「どうしても…『アシミムの願いを叶えないと』って強迫観念が頭にあって…。それも洗脳の効果なんでしょうね」
「今はもうないのか?その強迫観念」
「ないです。あの縦ロール、左右で引っ張って頭のてっぺんで結んでやったら、さぞや間抜けだろうなと思ってるくらいで…」
失礼過ぎるだろお前。
それくらいしてやってもバチは当たらないくらいのことを、あいつにやられてるけどさ。
「じゃあ、ヘールシュミット邸に行ってからは…危険な目には遭わなかったんだな?」
「えぇ…。俺も忠実に、アシミムの言うこと聞いてましたしね」
…そうか。
それは良かった。
「成程…。ミレドの暗殺計画は、何処まで進んでる?」
「ルティス帝国の例の毒を使って、毒殺する為に毒を輸入し、それをミレドに盛る計画を立てていたところです」
「ふむ…毒殺か。常套手段だな」
ルティス帝国の毒って言うと…最近裏社会で流行ってる…あの毒か。
ん?ということは。
「洗脳されてルシファーになってるときでも、ルレイアの記憶はあったんだな」
「そうみたいですね…不思議ですけど」
ルシファーは、裏社会で流行ってる毒の情報なんて知らないだろう。
その情報を知ってるのは、ルレイアだけだ。
「つまり…アシミムの味方をする為に、必要ない記憶だけを都合良く忘れさせられたんだな。そして、忘れる必要がない情報は消されなかったと」
「最悪だな…」
今は思い出してくれて、本当に良かった。
折角洗脳が解けたのに、俺達を思い出せないんじゃ、何の意味もないからな。


