The previous night of the world revolution4~I.D.~

ルレイアが…正気に戻った。

何でかは分からないけど。

「戻ったのは嬉しいが…一体どうして…?」

「それは決まってるだろう、ルルシー先輩」

と、ルリシヤ。

「…何だよ」

「愛の力、って奴だ」

…愛の…。

「王子様のキスで目を覚ます…これぞ白雪姫大作戦。な?俺の言った通りだったろ?」

「…」

どや顔のルリシヤに、何か言い返してやろうとして。

しかし、何も言い返せなかった。

嬉しいやら、呆れるやら、拍子抜けするやら…。

とにかく。

「ルルシ~…。結婚~」

俺を見つめて、にっこにっことすり寄ってくるルレイア。

その姿は、あまりにもいつものルレイアで。

俺はルレイアをもう一度、強く抱き締めた。

「わっ、ルルシーったら、大胆」

「良かった…。ルレイア…」

「…また、助けられちゃいましたね。ごめんなさい」

「何度でも助けるって言っただろ…。馬鹿…」

無事で…正気に戻ってくれて…良かった。

本当に…本当に良かった。

…。

…と言うか。

「…ルリシヤ、お前さっきの拳銃…撃たれたのに、大丈夫なのか?」

まさかBB弾撃たれた訳じゃあるまい?

「ん?あぁ。防弾チョッキ着てるから。めちゃくちゃ痛かったけど、大丈夫だ」

…そういうことだったのか。

防弾チョッキって、お前…。痣くらいにはなってるだろ。本当に大丈夫なのか。

「ルレイア先輩が正気に戻ったんだから、これ以上大事なことはない。本当に良かった」

「心配かけましたね、ルリシヤも」

「俺はあんまり心配してなかったぞ。ルレイア先輩なら、ルルシー先輩のキスか、あるいはふん縛ってルルシー先輩と一晩えっちぃことさせれば、大体正気に戻るだろうと思ってたよ」

…あのさ、ルリシヤ。

散々世話になっておいて悪いけど。

お前、ルレイアのこと何だと思ってんの?

「さっすがルリシヤ!分かってますね~」

お前も感心するなよ。

気の抜けるやり取りだが、こんな会話をするのも随分と久し振りで…俺は、思わず涙が出そうになった。