今度ばかりは。
油断したのは、こちらの方だった。
スタンガンで、完全に無力化したと思っていた。
電圧を絞り過ぎたのだ。ルレイアは、ふらふらしながらも、拳銃を構えて何とか立ち上がった。
「テロリスト風情が…小癪な真似を…」
ルレイアの目には、殺意が宿ったままだった。
油断していた。ルシファーだった頃は、武器と言えば双剣だけで、拳銃を持っていたことはほとんどなかったから…。
何で、今は持ってないと思ったんだ?
「ルレイア…」
「死ね…。死んでしまえ。アシミムさんの、敵…!邪魔者め…!」
ルリシヤは、拳銃で撃たれて床に倒れている。
そして、俺はルレイア相手に…何の抵抗も出来ない。
拳銃を持っているとはいえ、ルレイアはスタンガンで相当ダメージを負っているのだから、戦えば、素手でも勝てるはずだ。
でも俺は、ルレイアを傷つけることは出来なかった。
そんなこと、脳裏を掠めもしなかった。
…ルレイアが俺を撃って殺したいのなら、そうすれば良い。
俺は無抵抗のまま、ルレイアの前に歩いていった。
別に、殺されても構わなかった。
「…お前の手で殺されるのなら、後悔はないよ、ルレイア」
むしろ、何処の馬の骨とも知れない誰かに殺されるより、ずっとマシじゃないか。
「お前を恨んだりもしない。お前が死んで、あの世に来て、正気に戻ったら…また一緒にいよう。今度はずっと、一緒にいよう。待ってるから」
「…」
拳銃を向けているのに、撃ってくれと言わんばかりに構わず前に出る俺に、ルレイアは戸惑っていた。
俺が正気を失ってる、と思っているのかもしれないな。
でも…俺は至って正気だ。
「…死んでも、幽霊になっても…お前を助けるから。何回でも…お前が何処にいても…俺がどうなっても…」
俺は、震えるルレイアを抱き締めた。
…お前が、俺のことを忘れてしまっても。
他の誰かを、救世主と呼ぼうとも。
その手で、殺されてしまったとしても。
油断したのは、こちらの方だった。
スタンガンで、完全に無力化したと思っていた。
電圧を絞り過ぎたのだ。ルレイアは、ふらふらしながらも、拳銃を構えて何とか立ち上がった。
「テロリスト風情が…小癪な真似を…」
ルレイアの目には、殺意が宿ったままだった。
油断していた。ルシファーだった頃は、武器と言えば双剣だけで、拳銃を持っていたことはほとんどなかったから…。
何で、今は持ってないと思ったんだ?
「ルレイア…」
「死ね…。死んでしまえ。アシミムさんの、敵…!邪魔者め…!」
ルリシヤは、拳銃で撃たれて床に倒れている。
そして、俺はルレイア相手に…何の抵抗も出来ない。
拳銃を持っているとはいえ、ルレイアはスタンガンで相当ダメージを負っているのだから、戦えば、素手でも勝てるはずだ。
でも俺は、ルレイアを傷つけることは出来なかった。
そんなこと、脳裏を掠めもしなかった。
…ルレイアが俺を撃って殺したいのなら、そうすれば良い。
俺は無抵抗のまま、ルレイアの前に歩いていった。
別に、殺されても構わなかった。
「…お前の手で殺されるのなら、後悔はないよ、ルレイア」
むしろ、何処の馬の骨とも知れない誰かに殺されるより、ずっとマシじゃないか。
「お前を恨んだりもしない。お前が死んで、あの世に来て、正気に戻ったら…また一緒にいよう。今度はずっと、一緒にいよう。待ってるから」
「…」
拳銃を向けているのに、撃ってくれと言わんばかりに構わず前に出る俺に、ルレイアは戸惑っていた。
俺が正気を失ってる、と思っているのかもしれないな。
でも…俺は至って正気だ。
「…死んでも、幽霊になっても…お前を助けるから。何回でも…お前が何処にいても…俺がどうなっても…」
俺は、震えるルレイアを抱き締めた。
…お前が、俺のことを忘れてしまっても。
他の誰かを、救世主と呼ぼうとも。
その手で、殺されてしまったとしても。


