The previous night of the world revolution4~I.D.~

「う…ぐっ…」

ルレイアは、一歩、二歩、と後ずさりし。

そして、床に崩れ落ちた。

「…ふぅ…成功したようだな」

「あぁ…」

俺はホッと一息ついた。

ルレイア相手だから、電圧は相当絞ってあるようで。

あれだけ派手に炸裂したにも関わらず、ルレイアは意識を失っておらず…床に座って呻いていた。

とはいえ、身体が痺れて、しばらくは動けまい。

血生臭いはずの戦場なのに、辺りに漂うフローラルな柔軟剤の香りに、なんとも気が抜けてしまいそうになる。

「ルリシヤ…。お前、本当…心から尊敬してるよ…」

「ふふ、そうか。ありがとう。それは嬉しいな」

つくづく敵に回したくない男だよ、お前は。

「とりあえず、ルレイア先輩を拘束させてもらって、すぐここから逃げ、」





パンッ、と乾いた音がして。

ルリシヤが、激しく後ろに仰け反った。

「!?」

驚いて振り向くと、ルレイアが左手に、拳銃を持っていた。