…そこからの状況は、一瞬おきに目まぐるしく変化した。
まず、俺がスイッチを押した。
当然、爆弾がドカン、なんてことはなく。
ただ、パンッ!と鋭い音がして、ベッドサイドに置いてあったルリシヤ特製ビックリ箱が開いた。
ビックリ箱の中からは、ルリシヤが好きな『frontier』のギター担当、ベーシュちゃんのチビフィギュア(『frontier』とコラボしたお菓子メーカーの景品)が、ぽこんと飛び出していた。
その間抜け極まりない光景を見て、ルレイアは一瞬動きが止まった。
ルリシヤはその隙を見逃さず、ルレイアの前に飛び出した。
だが、ルレイアを侮ることなかれ。
ルレイアの反射神経と来たら、ルシファーだった頃から、帝国騎士団の隊長連の中でも、オルタンスにさえ勝るほどだった。
そんなルレイアが一瞬隙を晒したからと言って、そんなものは、油断でも何でもない。
即座に爆弾が虚言であったことに気づいたルレイアは、戦意を宿した目でルリシヤに向き直った。
しかも、その距離は…ルレイアの距離だ。
ルリシヤが手を伸ばす前に、ルレイアの双剣が届くことは明白。
こうなった以上、ルレイアは最早、俺達を生け捕りすることにはこだわらないだろう。
だが。
俺達は、アシミムなんかより、ルシードなんかより、ずっとルレイアをよく知っている。
だからこそ。
ルリシヤはルレイアを攻撃する代わりに、緑色のボールをルレイアに向かってぶん投げた。
「!?」
これには、ルレイアも虚を突かれたようで。
爆弾を投げられたのか、それとも閃光弾の類か、と咄嗟に顔を庇った。
しかし、この緑色のボール。
ルリシヤ特製の、フレグランスボールである。
炸裂したボールからは、なんとも爽やかでフローラルな香りが広がった。
まさかこのフローラルな香りが、ただの柔軟剤だとは思わなかったのだろう。
何らかの毒ガスか、と狼狽えるルレイア。
…こんなもん、何の役に立つんだと思ったが。
めちゃくちゃ役に立ってる。
しかしそれでも、ルレイアが隙を晒したのは一瞬だけ。
次の瞬間には、もう体勢を立て直そうとしていた。
さすがは、俺の相棒だ。
だが、これも想定済み。
「ルルシー先輩!」
「あぁ!」
次に、俺は赤いボールをルレイアにぶん投げた。
今度は、死体の振りをしたいときにおすすめの、改造カラーボールである。
ルレイアの身体に、真っ赤な塗料がべったりと付着した。
「…っ!?」
いきなり真っ赤に染まった身体に、さすがのルレイアも狼狽えた。
ルレイアにこういう小細工が有効なのは分かっている。
案の定、ぶっ刺さりである。
体勢を崩したルレイアの前に、ルリシヤの踵が迫った。
「…悪いな、ルレイア先輩。俺達の勝ちだ」
バチンッ!!と激しい音がして。
ルリシヤの両足スタンガンスニーカーが、ルレイアに炸裂した。
何重にもフェイントを入れ、最後にスタンガンでとどめを刺す。
これが、計画の第二段階である。
まず、俺がスイッチを押した。
当然、爆弾がドカン、なんてことはなく。
ただ、パンッ!と鋭い音がして、ベッドサイドに置いてあったルリシヤ特製ビックリ箱が開いた。
ビックリ箱の中からは、ルリシヤが好きな『frontier』のギター担当、ベーシュちゃんのチビフィギュア(『frontier』とコラボしたお菓子メーカーの景品)が、ぽこんと飛び出していた。
その間抜け極まりない光景を見て、ルレイアは一瞬動きが止まった。
ルリシヤはその隙を見逃さず、ルレイアの前に飛び出した。
だが、ルレイアを侮ることなかれ。
ルレイアの反射神経と来たら、ルシファーだった頃から、帝国騎士団の隊長連の中でも、オルタンスにさえ勝るほどだった。
そんなルレイアが一瞬隙を晒したからと言って、そんなものは、油断でも何でもない。
即座に爆弾が虚言であったことに気づいたルレイアは、戦意を宿した目でルリシヤに向き直った。
しかも、その距離は…ルレイアの距離だ。
ルリシヤが手を伸ばす前に、ルレイアの双剣が届くことは明白。
こうなった以上、ルレイアは最早、俺達を生け捕りすることにはこだわらないだろう。
だが。
俺達は、アシミムなんかより、ルシードなんかより、ずっとルレイアをよく知っている。
だからこそ。
ルリシヤはルレイアを攻撃する代わりに、緑色のボールをルレイアに向かってぶん投げた。
「!?」
これには、ルレイアも虚を突かれたようで。
爆弾を投げられたのか、それとも閃光弾の類か、と咄嗟に顔を庇った。
しかし、この緑色のボール。
ルリシヤ特製の、フレグランスボールである。
炸裂したボールからは、なんとも爽やかでフローラルな香りが広がった。
まさかこのフローラルな香りが、ただの柔軟剤だとは思わなかったのだろう。
何らかの毒ガスか、と狼狽えるルレイア。
…こんなもん、何の役に立つんだと思ったが。
めちゃくちゃ役に立ってる。
しかしそれでも、ルレイアが隙を晒したのは一瞬だけ。
次の瞬間には、もう体勢を立て直そうとしていた。
さすがは、俺の相棒だ。
だが、これも想定済み。
「ルルシー先輩!」
「あぁ!」
次に、俺は赤いボールをルレイアにぶん投げた。
今度は、死体の振りをしたいときにおすすめの、改造カラーボールである。
ルレイアの身体に、真っ赤な塗料がべったりと付着した。
「…っ!?」
いきなり真っ赤に染まった身体に、さすがのルレイアも狼狽えた。
ルレイアにこういう小細工が有効なのは分かっている。
案の定、ぶっ刺さりである。
体勢を崩したルレイアの前に、ルリシヤの踵が迫った。
「…悪いな、ルレイア先輩。俺達の勝ちだ」
バチンッ!!と激しい音がして。
ルリシヤの両足スタンガンスニーカーが、ルレイアに炸裂した。
何重にもフェイントを入れ、最後にスタンガンでとどめを刺す。
これが、計画の第二段階である。


