The previous night of the world revolution4~I.D.~

「…何これ」

用途が全く分からないんだけと。

投げれば良いのか?とりあえず。

「赤い方が、カラーボールの改良版だ。投げつけると、中から濃縮した赤い塗料がたっぷり出てくる。死体の振りをしたいときにもおすすめだ」

別に死体の振りをする予定はないんだけど。

「ちなみに、洗っても落ちない塗料だから、自分につかないように気を付けてくれよ」

嫌がらせには最適だな。

いつ使えば良いんだ…これ…。

「それから、黄色いボール。それは特に、扱いには気を付けてくれ。うっかり落としたりすると悲劇が訪れるぞ」

「え…。何なの?これ…」

そんな危ないもの、ルレイアに投げつけられないぞ。

「それは激臭ボールだ。投げつけると、中から世界一臭いと言われている某缶詰の濃縮エキスが出てくる」

最悪の嫌がらせだ。

しかもそれ、こちらにも甚大な被害が出るだろ。

これを使うときは…本当、相討ち覚悟だな。

「じゃあこの…緑のボールは?」

「それは威嚇用、フレグランスボールだ」

何それ?

なんか優雅な名前だな。

「毒にも薬にもならないぞ。投げつけると、超フローラルな柔軟剤の香りに包まれる」

「…それだけ?」

「あぁ、それだけだ」

「…」

…お前、これ何の為に作ったの?

あ、だから威嚇用か…。なら本当にただのスーパーボールで良いじゃん。フレグランスにした理由は?

「そして何より大事なのが、このオレンジ色のスイッチだ」

「う、うん…?」

ルリシヤは、俺の手に小さなスイッチを握らせてきた。

「これの扱いには、特に、特に気を付けてくれよ。今回の白雪姫大作戦の、キーアイテムにもなり得るからな」

「…!」

そんなものを…俺に託して良いのか?

このスイッチの使い方は…またいずれ。