The previous night of the world revolution4~I.D.~

「良かった…!お二人共、やっぱり無事だったんですね…!」

彼は感動のあまり、俺達に抱きついて泣き出さんばかりの勢いであった。

だが、こちらとしては大混乱だ。

こいつ、何でここに?

「お前…!どうしてここにいるんだ?何でシェルドニアに…」

「ずっと探してたんです。他の奴らと一緒に…。でもなかなか見つからなくて、やっぱりもう死んでしまったのかと…でもルルシーさんやルリシヤさんが、そんなに簡単に死ぬはずないって…それで…」

「ち…ちょっと落ち着け。な?大丈夫だから」

よく考えたらここ、路上だから。買い物帰りだから。

こんなところで感動の再会してたら、通行人に怪しまれるから。

俺は部下をなんとか落ち着かせ、潜伏先のアパートに連れて帰った。

その頃には、彼も落ち着き。

深呼吸をして、俺の質問に答えてくれた。






「お前…一体どうしたんだ?何でシェルドニア王国に?」

「アイズさんの指示です。ルリシヤさんからメッセージが送られてきて、せめて武器や資金の援助だけでも、と…顔の割れてない末端構成員数名で、シェルドニアに来たんです」

…成程。

俺は、ルリシヤと顔を見合わせた。

あのメッセージ…。精々保険のつもりで送ったものだったが。

良かった。ちゃんと届いていたんだ。

しかも、解読してくれたんだな。さすがアイズだ。

「生きていてくれて、本当に良かったです。ルルシーさん」

「あぁ…ありがとう」

「…それで、あの…ルレイアさんは?」

彼は、とても聞きにくそうに尋ねた。

…そうだな。気になるよな。

あのメッセージでは、ルレイアの生存については…はっきりと伝えていなかった。

俺の傍にルレイアがいなかったら、そりゃ不安にもなるだろうな。

「…ルレイアは、生きてるよ」

まず、それだけは確かだ。

そして、それだけは安心出来るところだ。

あれを生きていると言っても良いのかは、怪しいけどな。

少なくとも、身体は生きてる。

「本当ですか!良かった…」

「…」

「でも、それじゃあ…何で、ここにはいないんですか?別行動…?」

「…」

「…あの…?」

俺の部下は、返事のない俺に戸惑っていた。

不味いことを聞いてしまった、と思ったのだろう。もごもごと口ごもり、何も言えなくなっていた。

大丈夫だ心配するな、と言ってやれたら良かったのに。

残念ながら、それは言えないのだ。