「ルレイア!お前、また何か悪巧みしてるだろ!何企んでんだ!」
「悪巧みなんてしてませんよ!見てください俺のこの清らかな目を。澄んだ清水のようでしょう?」
濁りきった泥水にしか見えないんだけどな、俺には。
「あとルリシヤ!お前はまた何をしようとしてるんだ!俺の家に忍び込むな!」
「忍び込んではないぞ?いつもちゃんと、『お邪魔します』って言いながら入ってるし」
「家主の許可を得てから入れ!不法侵入だろうが!」
ってかいつの間に入ってきてんだよ!どうやって入ってきてんだよ!空き巣か!
「それからアリューシャ!お前は朝から何を狙撃しようとしてんだ!」
「え?ルル公」
潔いなお前!
「朝から狙撃なんて眠くてやだけどさ~。ルレ公がお菓子くれるって言うから」
「菓子に釣られるな!才能の無駄遣いもするな!」
「ちょっとルルシー、アリューシャを怒鳴らないで。アリューシャの脳みそが萎縮したらどうするの」
「え?あ、ご、ごめん」
これ以上アリューシャの脳みそが小さくなったら大変だよな。そりゃ悪かった。
いや、でも悪いのアリューシャだから。
「とにかくルレイア。何を企んでいるのか言え」
「え~?そうだな~。じゃあルルシーがちゅーをしてくれたら言おうかな」
よし、分かった。
俺はルレイアのほっぺたを摘まんで、思いっきりつねってやった。
「痛たたたたた!DV!DVですよ!」
「ルルシー先輩、夫婦の喧嘩は犬も食べないぞ」
「うるせぇ。誰が夫婦だ。早く言え」
言うまでつねってやるからな。
良いか。俺だってやるときはやるのだ。
「言いましゅ!言いましゅから~!つねるのやめひぇ」
「よし、言ってみろ」
「も~…。ルルシーったら乱暴なんだから」
半泣きのルレイアは、すりすりとほっぺたを擦りながら涙目で睨んできた。
「で?何を企んでるんだ」
「何も企んじゃいませんよ。俺はただ、ルルシーと新婚旅行に行くんです」
「…」
「ルルシーと新婚旅行。豪華客船『ホワイト・ドリーム号』で、二週間かけて諸国漫遊するんです」
「…」
「…えへっ★」
…うん。
「いででででで!痛い痛い!」
「ふざけんな。俺は了承した覚えはないぞ」
俺はルレイアのほっぺたを再度つねり直した。
もう本当こいつ、ふざけ過ぎだから。
「だ・れ・が、新婚旅行なんか行くか」
「じゃあ結婚式しましょうよ!」
「断る!お前と結婚するつもりはない!」
「酷い!婚約破棄ですよ!」
婚約した覚えもねぇ!
すると、ルリシヤが。
「ルルシー先輩、いきなりのことで照れ臭いのは分かるが、DVは良くないぞ」
「照れ隠しじゃねぇよ!大体新婚旅行だってんなら、何でお前もついてくるんだよ!」
「え?だって俺仲人だし」
さらっと何を言ってんだお前は!
「もうチケットも用意してますから~。あとは行くだけですから」
「楽しみだなルレイア先輩。あ、心配しないでくれルルシー先輩、寝室はちゃんと、俺だけ別にしてあるから。二人の情熱的な夜を邪魔することはないぞ」
「余計な気遣いだ!」
このふざけきった奴らをどう怒鳴り付けてやるか、と。
考えていた、そのとき。
「ルルシーさん、失礼します」
「え、ルヴィア…?」
俺の部下のルヴィアが、何故か超にこにこしながら入ってきた。
何だろう。ますます嫌な予感。
「悪巧みなんてしてませんよ!見てください俺のこの清らかな目を。澄んだ清水のようでしょう?」
濁りきった泥水にしか見えないんだけどな、俺には。
「あとルリシヤ!お前はまた何をしようとしてるんだ!俺の家に忍び込むな!」
「忍び込んではないぞ?いつもちゃんと、『お邪魔します』って言いながら入ってるし」
「家主の許可を得てから入れ!不法侵入だろうが!」
ってかいつの間に入ってきてんだよ!どうやって入ってきてんだよ!空き巣か!
「それからアリューシャ!お前は朝から何を狙撃しようとしてんだ!」
「え?ルル公」
潔いなお前!
「朝から狙撃なんて眠くてやだけどさ~。ルレ公がお菓子くれるって言うから」
「菓子に釣られるな!才能の無駄遣いもするな!」
「ちょっとルルシー、アリューシャを怒鳴らないで。アリューシャの脳みそが萎縮したらどうするの」
「え?あ、ご、ごめん」
これ以上アリューシャの脳みそが小さくなったら大変だよな。そりゃ悪かった。
いや、でも悪いのアリューシャだから。
「とにかくルレイア。何を企んでいるのか言え」
「え~?そうだな~。じゃあルルシーがちゅーをしてくれたら言おうかな」
よし、分かった。
俺はルレイアのほっぺたを摘まんで、思いっきりつねってやった。
「痛たたたたた!DV!DVですよ!」
「ルルシー先輩、夫婦の喧嘩は犬も食べないぞ」
「うるせぇ。誰が夫婦だ。早く言え」
言うまでつねってやるからな。
良いか。俺だってやるときはやるのだ。
「言いましゅ!言いましゅから~!つねるのやめひぇ」
「よし、言ってみろ」
「も~…。ルルシーったら乱暴なんだから」
半泣きのルレイアは、すりすりとほっぺたを擦りながら涙目で睨んできた。
「で?何を企んでるんだ」
「何も企んじゃいませんよ。俺はただ、ルルシーと新婚旅行に行くんです」
「…」
「ルルシーと新婚旅行。豪華客船『ホワイト・ドリーム号』で、二週間かけて諸国漫遊するんです」
「…」
「…えへっ★」
…うん。
「いででででで!痛い痛い!」
「ふざけんな。俺は了承した覚えはないぞ」
俺はルレイアのほっぺたを再度つねり直した。
もう本当こいつ、ふざけ過ぎだから。
「だ・れ・が、新婚旅行なんか行くか」
「じゃあ結婚式しましょうよ!」
「断る!お前と結婚するつもりはない!」
「酷い!婚約破棄ですよ!」
婚約した覚えもねぇ!
すると、ルリシヤが。
「ルルシー先輩、いきなりのことで照れ臭いのは分かるが、DVは良くないぞ」
「照れ隠しじゃねぇよ!大体新婚旅行だってんなら、何でお前もついてくるんだよ!」
「え?だって俺仲人だし」
さらっと何を言ってんだお前は!
「もうチケットも用意してますから~。あとは行くだけですから」
「楽しみだなルレイア先輩。あ、心配しないでくれルルシー先輩、寝室はちゃんと、俺だけ別にしてあるから。二人の情熱的な夜を邪魔することはないぞ」
「余計な気遣いだ!」
このふざけきった奴らをどう怒鳴り付けてやるか、と。
考えていた、そのとき。
「ルルシーさん、失礼します」
「え、ルヴィア…?」
俺の部下のルヴィアが、何故か超にこにこしながら入ってきた。
何だろう。ますます嫌な予感。


