自分で言うのもなんだが、
俺は、アシミムにとって非常に優秀な部下だった。
それもそうだろう。
ルレイアになる前…ルシファーだった頃の俺も、それなりには優秀だった。
少なくとも、帝国騎士団四番隊隊長になれる程度の実力はあった。
そしてその実力は、アシミムが最も必要とするものだった。
これまでアシミムを補佐していたのは、ルシードだった。
そしてルシードは、武力には優れていたけれど。
それ以外…要するに頭を使う分野に関しては、ルシードの得意とするところではなかった。
だから、俺が代わりに、そちらを担当した。
自慢ではないが、俺は昔から頭はそこそこに良かった。
一応、これでもルティス帝国最高峰の教育機関を、首席で卒業した身ゆえ。
それを活かして、俺はアシミムの求めるままに、彼女の手伝いをしていた。
「…そうですの…。わたくしの叔父は、相変わらず暴政を続けているようですわね」
「…はい」
アシミムは、俺に「ミレド王の動静を調べるように」と命じた。
だから、俺は持てる手段の全てを使って、秘密裏にミレドを調べた。
ミレド・トレギアスはシェルドニア王国の現国王であり、その国王について探ることは、国王に対する反逆に繋がる。
それは、俺も分かっている。
だが、俺が忠誠を誓っているのはアシミムであって、国王ではない。
だから、俺は躊躇いなく、アシミムの命令に従った。
さて…話を戻そう。
「…相変わらずですわね、叔父様は」
アシミムは、自分のことを棚に上げて、叔父に溜め息を漏らした。
俺は、アシミムにとって非常に優秀な部下だった。
それもそうだろう。
ルレイアになる前…ルシファーだった頃の俺も、それなりには優秀だった。
少なくとも、帝国騎士団四番隊隊長になれる程度の実力はあった。
そしてその実力は、アシミムが最も必要とするものだった。
これまでアシミムを補佐していたのは、ルシードだった。
そしてルシードは、武力には優れていたけれど。
それ以外…要するに頭を使う分野に関しては、ルシードの得意とするところではなかった。
だから、俺が代わりに、そちらを担当した。
自慢ではないが、俺は昔から頭はそこそこに良かった。
一応、これでもルティス帝国最高峰の教育機関を、首席で卒業した身ゆえ。
それを活かして、俺はアシミムの求めるままに、彼女の手伝いをしていた。
「…そうですの…。わたくしの叔父は、相変わらず暴政を続けているようですわね」
「…はい」
アシミムは、俺に「ミレド王の動静を調べるように」と命じた。
だから、俺は持てる手段の全てを使って、秘密裏にミレドを調べた。
ミレド・トレギアスはシェルドニア王国の現国王であり、その国王について探ることは、国王に対する反逆に繋がる。
それは、俺も分かっている。
だが、俺が忠誠を誓っているのはアシミムであって、国王ではない。
だから、俺は躊躇いなく、アシミムの命令に従った。
さて…話を戻そう。
「…相変わらずですわね、叔父様は」
アシミムは、自分のことを棚に上げて、叔父に溜め息を漏らした。


