「牢屋から出たとしても…途中で警備兵に会ったら終わりだな」
こちらにはまともな武器もなく、戦うには徒手空拳しかない。
向こうが一人なら何とかなるが、二人三人となると、さすがに不利…かと思われたが。
「手がない訳じゃない。ルルシー先輩、胸パッドはまだつけてるな?」
「は?え?…つ、つけてるけど」
ボディチェックするならこれも取ってくれたら良かったのに。
武器だけ根こそぎ取られて、あとはそのままだ。
まぁ胸パッド見られたら、それはそれで屈辱で死にそうになるけど。
「なら大丈夫だ。ちょっと失礼」
ルリシヤが、俺の胸にズボッ、と手を突っ込んできた。
「はぁっ!?お、お前何を」
「あぁ、あったあった」
ルリシヤは、俺の胸パッドの中から、ペットボトルのキャップみたいな大きさの何かを、五つほど取り出した。
「な、何だそれ?」
「閃光弾が二つ。音響弾が二つ。あとカミソリの刃だ。胸パッドの中に仕込んでおいた」
「!?」
…マジで?
そんなもの仕込まれてたの?この胸パッド。
「あと、メイド服のスカートの裏地にもいくつか、武器を仕込んであるぞ」
「お前…用意周到過ぎないか…?」
「小細工は俺の特技だからな。まぁ、でも…一つ一つの武器の威力は、どれも控えめだ。目眩ましにはなるが、決定打にはならない」
「それだけでも充分だよ」
ルリシヤのように、逃げ出すことではなく。
感傷に浸って、めそめそ泣くことしか考えてなかった俺と比べたら。
「ルルシー先輩、色々思うところはあるだろうし、泣きたいのも嘆きたいのも分かる。でも今は、まずここから逃げることだ。むざむざ殺される訳にはいかない」
「…あぁ」
「まずは逃げることだけ考えよう。後のことは、後で考えれば良い」
…ルリシヤの言う通りだ。
ルレイアを助けるにしても…俺達が生きていなければ始まらないのだから。
「…あっ、そうだ。ルルシー先輩の胸を触ってしまったことは、ルレイア先輩には内緒にしててくれ。いや、ルルシー先輩の胸の所有権が、ルレイア先輩にあることは分かってたんだが、如何せん非常時だから」
「アホなこと言ってないで、早く行くぞ」
俺の胸の所有権は、俺にあるに決まってるだろうが。馬鹿。
こちらにはまともな武器もなく、戦うには徒手空拳しかない。
向こうが一人なら何とかなるが、二人三人となると、さすがに不利…かと思われたが。
「手がない訳じゃない。ルルシー先輩、胸パッドはまだつけてるな?」
「は?え?…つ、つけてるけど」
ボディチェックするならこれも取ってくれたら良かったのに。
武器だけ根こそぎ取られて、あとはそのままだ。
まぁ胸パッド見られたら、それはそれで屈辱で死にそうになるけど。
「なら大丈夫だ。ちょっと失礼」
ルリシヤが、俺の胸にズボッ、と手を突っ込んできた。
「はぁっ!?お、お前何を」
「あぁ、あったあった」
ルリシヤは、俺の胸パッドの中から、ペットボトルのキャップみたいな大きさの何かを、五つほど取り出した。
「な、何だそれ?」
「閃光弾が二つ。音響弾が二つ。あとカミソリの刃だ。胸パッドの中に仕込んでおいた」
「!?」
…マジで?
そんなもの仕込まれてたの?この胸パッド。
「あと、メイド服のスカートの裏地にもいくつか、武器を仕込んであるぞ」
「お前…用意周到過ぎないか…?」
「小細工は俺の特技だからな。まぁ、でも…一つ一つの武器の威力は、どれも控えめだ。目眩ましにはなるが、決定打にはならない」
「それだけでも充分だよ」
ルリシヤのように、逃げ出すことではなく。
感傷に浸って、めそめそ泣くことしか考えてなかった俺と比べたら。
「ルルシー先輩、色々思うところはあるだろうし、泣きたいのも嘆きたいのも分かる。でも今は、まずここから逃げることだ。むざむざ殺される訳にはいかない」
「…あぁ」
「まずは逃げることだけ考えよう。後のことは、後で考えれば良い」
…ルリシヤの言う通りだ。
ルレイアを助けるにしても…俺達が生きていなければ始まらないのだから。
「…あっ、そうだ。ルルシー先輩の胸を触ってしまったことは、ルレイア先輩には内緒にしててくれ。いや、ルルシー先輩の胸の所有権が、ルレイア先輩にあることは分かってたんだが、如何せん非常時だから」
「アホなこと言ってないで、早く行くぞ」
俺の胸の所有権は、俺にあるに決まってるだろうが。馬鹿。


