恥も外聞も捨て去った姿で、俺とルリシヤはヘールシュミット邸に潜入した。
モップとバケツを持ち、さながらお掃除のメイドさんという風を装って。
「良いか、ルルシー先輩。くれぐれも堂々としているんだぞ。堂々としていることが、一番の変装だと思え」
と、ルリシヤが言うので。
俺は、出来るだけ堂々と歩いた。
こんな格好で堂々と歩くのは、なかなかに抵抗があるが。
今ここでバレる訳にはいかないので、俺は自分をメイドだと思い込むことにした。
そして、二人でルレイア探しだ。
二手に分かれた方が効率的に思えるが、俺達は二人しかいない訳で、もし片方がルレイアを見つけたとしても、もう一人がはぐれてしまっていたら、慌てて探し回らなければならないことになる。
俺達は奇襲作戦を仕掛けに来たのだ。さっさと拐って、さっさと去る。
その為には、二人で行動した方が都合が良かった。
しかし。
「うーん…。なかなか見つからないな」
「そうだな…」
ヘールシュミット邸は、控えめに言って大豪邸だ。
一周ぐるりと回るだけでも、かなりの時間がかかる。
この大豪邸の中でルレイアを探すのは、なかなか至難の業だ。
「そもそも…ルレイア先輩を見つけたとして、連れ出せる状態であれば良いが」
「…連れ出せる状態?」
「例えば、前みたいに…洗脳のせいでへろへろになっていたら…」
「そのときは、俺が抱えて逃げる」
「さすが白馬の王子様だな」
白馬の王子様と言うか、白トラックに乗って、メイド服を着た王子様だけどな。
まぁ、格好なんて今は問題ではない。
ルレイアを助け出すこと以外はどうでも良い。
格好を気にするのは、作戦が終わってからだ。
「もし隠し部屋に軟禁でもされていたら、探しようがないな…」
…その可能性は、充分にあると思う。
その場合は…どうやって探し出せば良いのだろう。
「あっ、ヤバい、ルルシー先輩」
「あ?何?」
「右前方から人の気配。お掃除モードに移行だ」
「お、お掃除モード?」
何だそれ?今は何モード?
「掃除をしている振りをするんだ。良いか、心も身体も廊下も、ぴかぴかにするつもりでな」
「わ…分かった」
このモップはただの小道具ではないというところを、見せてやるときだ。
右前方からやって来たのは、俺達掃除婦ではなく、洗濯が担当の洗濯婦。
俺は何気ない風を装って、廊下をモップでごしごし。
ルリシヤも何食わぬ顔をして、これが本職ですが何か?と言わんばかりにモップを動かしていた。
堂々としているのが一番の変装、とはよく言ったもの。
洗濯婦は俺達を気に留めることもなく、すたすたと歩き去っていった。
モップとバケツを持ち、さながらお掃除のメイドさんという風を装って。
「良いか、ルルシー先輩。くれぐれも堂々としているんだぞ。堂々としていることが、一番の変装だと思え」
と、ルリシヤが言うので。
俺は、出来るだけ堂々と歩いた。
こんな格好で堂々と歩くのは、なかなかに抵抗があるが。
今ここでバレる訳にはいかないので、俺は自分をメイドだと思い込むことにした。
そして、二人でルレイア探しだ。
二手に分かれた方が効率的に思えるが、俺達は二人しかいない訳で、もし片方がルレイアを見つけたとしても、もう一人がはぐれてしまっていたら、慌てて探し回らなければならないことになる。
俺達は奇襲作戦を仕掛けに来たのだ。さっさと拐って、さっさと去る。
その為には、二人で行動した方が都合が良かった。
しかし。
「うーん…。なかなか見つからないな」
「そうだな…」
ヘールシュミット邸は、控えめに言って大豪邸だ。
一周ぐるりと回るだけでも、かなりの時間がかかる。
この大豪邸の中でルレイアを探すのは、なかなか至難の業だ。
「そもそも…ルレイア先輩を見つけたとして、連れ出せる状態であれば良いが」
「…連れ出せる状態?」
「例えば、前みたいに…洗脳のせいでへろへろになっていたら…」
「そのときは、俺が抱えて逃げる」
「さすが白馬の王子様だな」
白馬の王子様と言うか、白トラックに乗って、メイド服を着た王子様だけどな。
まぁ、格好なんて今は問題ではない。
ルレイアを助け出すこと以外はどうでも良い。
格好を気にするのは、作戦が終わってからだ。
「もし隠し部屋に軟禁でもされていたら、探しようがないな…」
…その可能性は、充分にあると思う。
その場合は…どうやって探し出せば良いのだろう。
「あっ、ヤバい、ルルシー先輩」
「あ?何?」
「右前方から人の気配。お掃除モードに移行だ」
「お、お掃除モード?」
何だそれ?今は何モード?
「掃除をしている振りをするんだ。良いか、心も身体も廊下も、ぴかぴかにするつもりでな」
「わ…分かった」
このモップはただの小道具ではないというところを、見せてやるときだ。
右前方からやって来たのは、俺達掃除婦ではなく、洗濯が担当の洗濯婦。
俺は何気ない風を装って、廊下をモップでごしごし。
ルリシヤも何食わぬ顔をして、これが本職ですが何か?と言わんばかりにモップを動かしていた。
堂々としているのが一番の変装、とはよく言ったもの。
洗濯婦は俺達を気に留めることもなく、すたすたと歩き去っていった。


