妙にふりふりしたメイド服に身を包み。
黒髪ボブのカツラを被り。
ルリシヤの手によって、メイクまで施された俺は。
何とも言えない屈辱感に苛まれながら、憐れな自分の姿を鏡で見つめた。
…なんか、俺。
…何やってんだろうな?
いや、ルレイアを助けに来たのは分かってるんだが。
そういえばルレイアがルナニアだった頃、ランドエルスで女装した写真、送ってきてくれたっけ。
俺もあんな風に堂々としてたら、もう少し様になったんだろうに。
「ふぅ。似合うかルルシー先輩」
「あぁ…。お前は似合ってるよ…」
「そうか。ありがとう」
そこでどや顔が出来るお前が、心から羨ましいと思うよ。俺は。
ルリシヤの方が、十倍は様になってるな。
仮面じゃなくて伊達眼鏡でも、充分似合ってるよ。
それはともかく。
「着替えたなら、早く行こう。バレる前に…」
「ちょっと待て。その前に、これをつけるんだ」
「…何だ、それ」
「ん?胸パッド」
…。
…あのさ。
「…そこまでする必要、ある?」
「あるぞ、大いにある。女装というのは中途半端にやればやるほど、バレやすくなる。やるなら徹底的に、だ」
「…」
「ほら、これもルレイア先輩の為だ。頑張れ」
…別に良いよ。俺。
ルレイアの為なら、谷から飛び降りようと、煮えたぎるマグマに飛び込もうと、何でもするつもりだからさ。
それがルレイアの為になるなら。
胸パッドだってつけるよ。うん。
ルレイアの為だもんな。
なんか人として凄く大事なものを失ったような気が、しなくもないけど。
でもルレイアの為だから。何でも我慢するよ。
黒髪ボブのカツラを被り。
ルリシヤの手によって、メイクまで施された俺は。
何とも言えない屈辱感に苛まれながら、憐れな自分の姿を鏡で見つめた。
…なんか、俺。
…何やってんだろうな?
いや、ルレイアを助けに来たのは分かってるんだが。
そういえばルレイアがルナニアだった頃、ランドエルスで女装した写真、送ってきてくれたっけ。
俺もあんな風に堂々としてたら、もう少し様になったんだろうに。
「ふぅ。似合うかルルシー先輩」
「あぁ…。お前は似合ってるよ…」
「そうか。ありがとう」
そこでどや顔が出来るお前が、心から羨ましいと思うよ。俺は。
ルリシヤの方が、十倍は様になってるな。
仮面じゃなくて伊達眼鏡でも、充分似合ってるよ。
それはともかく。
「着替えたなら、早く行こう。バレる前に…」
「ちょっと待て。その前に、これをつけるんだ」
「…何だ、それ」
「ん?胸パッド」
…。
…あのさ。
「…そこまでする必要、ある?」
「あるぞ、大いにある。女装というのは中途半端にやればやるほど、バレやすくなる。やるなら徹底的に、だ」
「…」
「ほら、これもルレイア先輩の為だ。頑張れ」
…別に良いよ。俺。
ルレイアの為なら、谷から飛び降りようと、煮えたぎるマグマに飛び込もうと、何でもするつもりだからさ。
それがルレイアの為になるなら。
胸パッドだってつけるよ。うん。
ルレイアの為だもんな。
なんか人として凄く大事なものを失ったような気が、しなくもないけど。
でもルレイアの為だから。何でも我慢するよ。


