それからシュノさんと二人で、色々な動物を見て回った。

犬も見たし猫も見たし、インコも見たしフェレットも見たし、カメやヘビや、熱帯魚も見た。

色々見たけど、やっぱり何を見ても、「こいつ食えんのかな」としか思わない。

可愛いなんてちっとも思えない。

やっぱり、ルーさんの代わりは何処にもいないのだ。

あれだけじっくり見て回ったのに、俺達は手ぶらでペットショップを後にした。

「さて…次は何処に行きましょうか」

「…うん…」

…しょぼん、と落ち込むシュノさん。

やっぱりペットショップは失敗だったんじゃないかなぁ。

余計落ち込ませてしまった気がする。

ヤバいぞ、このままでは。

女性を泣かせたともなれば、ルレイア・ティシェリーの名が廃る。

俺の特技は啼かせることであって、泣かせることではないのだ。

…ふむ。

「ではシュノさん、ショッピングにでも行きましょうか。ルルシー達にお土産も買いたいですし」

「うん…」

…何とか、元気を出してもらわなければ。

ここは、俺の腕の見せ所だ。