何せ、ルヴィアさんの上司達三人が、揃って行方不明になり。
その捜索の為に、ルヴィアさんも駆り出されているのである。
お陰で、ルヴィアさんはほとんど帰ってきてくれなくなった。
帰ってきても、シャワーを浴びて、泥のように眠ってから、また朝早くに出ていってしまう。
当然、私に構っている暇はない。
常に焦燥感に満ちたルヴィアさんの顔を見ていると、私が我が儘を言ってはいけない状況だということは分かる。
何より私は、常に夫を立てる貞淑で控えめな、古風な妻なので。
夫が家を空けて寂しくても、文句を言って困らせたりはしないのだ。
…でも、寂しいことには変わりない。
ついつい、家事も手抜きをしてしまう。
いつ彼が帰ってきても良いように、家の掃除だけはきちんとやるけれど。
洗濯だって、料理だって、自分のぶんだけ。
一人ぶんだけだと、全然やる気にならない。
洗濯は、毎日やるのが面倒で、自分のぶんだけだったら三日くらいまとめてやるか、とつい放置してしまうし。
料理なんて、自分のぶんだけなら、お茶漬けで良いわ、と思ってしまう。
ルヴィアさんがお腹を空かせて帰ってきて、一緒に食べると思うからこそ、頑張って支度しなきゃとやる気になるのだ。
ルヴィアさんが帰ってこられないとなると、食事の支度なんて、冷やごはんにお茶かけるだけで充分。
まさかルヴィアさんも、自分がいない間、妻がレンジでチンしたご飯に、梅干し乗っけて、お茶かけて啜ってるとは思ってないだろう。
ルヴィアさんが帰ってきてくれるのなら、どんなに手のかかる料理だって作って待ってるのにな、と。
思いながら、でもここ三日くらい、私、毎食お茶漬けだから。
さすがに飽きるので、今日の朝食は卵かけご飯にしてみた。
手抜き加減は昨日までと変わりない。
あぁつまらない。退屈。
ルヴィアさん、元気にしてるのだろうか。ちゃんと食べているのだろうか?
食べるものに困って、美味しくない上に添加物まみれのコンビニおにぎりなんてかじっているかと思ったら。
今すぐに、お弁当を届けに行きたくなる。
私みたいな部外者が訪ねていったら迷惑だと分かっているから、さすがにそれは出来ないけど…。
「…はぁ」
溜め息をつき、私は昼食におかかご飯を食べた。
相変わらず、自分一人の為に料理を作る気にはなれない私である。
ほんの僅かな洗い物を済ませ、リビングに戻ってくると。
「…?」
ソファの上に置きっぱなしにしていた携帯が、ちかちかと光っていた。
誰かから、着信が来ていたらしい。
まさかルヴィアさんかと、慌てて携帯を鷲掴みにする。
しかし。
その捜索の為に、ルヴィアさんも駆り出されているのである。
お陰で、ルヴィアさんはほとんど帰ってきてくれなくなった。
帰ってきても、シャワーを浴びて、泥のように眠ってから、また朝早くに出ていってしまう。
当然、私に構っている暇はない。
常に焦燥感に満ちたルヴィアさんの顔を見ていると、私が我が儘を言ってはいけない状況だということは分かる。
何より私は、常に夫を立てる貞淑で控えめな、古風な妻なので。
夫が家を空けて寂しくても、文句を言って困らせたりはしないのだ。
…でも、寂しいことには変わりない。
ついつい、家事も手抜きをしてしまう。
いつ彼が帰ってきても良いように、家の掃除だけはきちんとやるけれど。
洗濯だって、料理だって、自分のぶんだけ。
一人ぶんだけだと、全然やる気にならない。
洗濯は、毎日やるのが面倒で、自分のぶんだけだったら三日くらいまとめてやるか、とつい放置してしまうし。
料理なんて、自分のぶんだけなら、お茶漬けで良いわ、と思ってしまう。
ルヴィアさんがお腹を空かせて帰ってきて、一緒に食べると思うからこそ、頑張って支度しなきゃとやる気になるのだ。
ルヴィアさんが帰ってこられないとなると、食事の支度なんて、冷やごはんにお茶かけるだけで充分。
まさかルヴィアさんも、自分がいない間、妻がレンジでチンしたご飯に、梅干し乗っけて、お茶かけて啜ってるとは思ってないだろう。
ルヴィアさんが帰ってきてくれるのなら、どんなに手のかかる料理だって作って待ってるのにな、と。
思いながら、でもここ三日くらい、私、毎食お茶漬けだから。
さすがに飽きるので、今日の朝食は卵かけご飯にしてみた。
手抜き加減は昨日までと変わりない。
あぁつまらない。退屈。
ルヴィアさん、元気にしてるのだろうか。ちゃんと食べているのだろうか?
食べるものに困って、美味しくない上に添加物まみれのコンビニおにぎりなんてかじっているかと思ったら。
今すぐに、お弁当を届けに行きたくなる。
私みたいな部外者が訪ねていったら迷惑だと分かっているから、さすがにそれは出来ないけど…。
「…はぁ」
溜め息をつき、私は昼食におかかご飯を食べた。
相変わらず、自分一人の為に料理を作る気にはなれない私である。
ほんの僅かな洗い物を済ませ、リビングに戻ってくると。
「…?」
ソファの上に置きっぱなしにしていた携帯が、ちかちかと光っていた。
誰かから、着信が来ていたらしい。
まさかルヴィアさんかと、慌てて携帯を鷲掴みにする。
しかし。


