「…」
…この、女。
聞いてもいないのに名乗り始めたかと思ったら。
いきなり、とんでもないことを言い出した。
髪型が縦ロールだと思ったら、頭の中まで縦ロールだな。
「…へぇ…」
成程、成程ね。
なんか、話が見えてきたよ。
この人今、自分はヘールシュミットだと名乗ったよな?
で、ヘールシュミット家というのは、シェルドニア王国では王家に連なる血筋。
この縦ロールがヘールシュミット家のご当主様なら、それすなわち、彼女は女王様でなくてはならない。
それなのに、アシミムは今、「国王を暗殺して欲しい」と言った。
それはつまり。
アシミムは、本来自分の縦ロール頭に戴くべき王冠を、他の誰かに奪われた、ということだ。
だから、それを奪還したいと。
その為に、俺達を呼んだ。
…あのさぁ。
ルアリスと言い、『愛国清上会』と言い、この縦ロールと言い。
自分の国のことは、自分等でやれよ。
何でいちいち、俺を巻き込む?
と、思ったが…この女が国王の暗殺計画に俺達を巻き込む理由は、言うまでもなく明白だ。
異国人であり、部外者である俺達は…罪を擦り付けやすい。
国王暗殺がもしバレたとしても、全部俺達に擦り付けられる。
この外国人がやりました、と言えば、アシミムが責任を負うことはない。
俺達をスケープゴートにしようとは、度胸が良いにも程があるぞ。
ルルシーとルリシヤも、これには開いた口が塞がらないご様子。
「…ねぇ、アシミムさん」
「何ですの」
「あなた、落とし穴があったらわざわざ落ちに行くタイプの人?」
断頭台に自分から上がって、自分から首を差し出すようなもんだよ。
余程自殺願望がある人間でもなければ、そんな間抜けなこと引き受けないぞ?
「『残業100時間!休日なし!給料なし!でもパワハラはあり!』ってでかでかと書いてある求人広告に、応募する人間がいると思いますか」
「あなた方に罪を押し付けたりはしませんわ」
「成程。ではあなた、真夜中に金槌とナイフを片手に、窓を壊して侵入してきた男が『僕空き巣じゃありませんよ!』って言ったら、それを信じるタイプ?」
「…」
信じてもらえると思ってんのか、お前。
なぁ、本気で信じてもらえると思ってんのか?
どんだけ頭の中、縦ロールのお花畑なの?
…この、女。
聞いてもいないのに名乗り始めたかと思ったら。
いきなり、とんでもないことを言い出した。
髪型が縦ロールだと思ったら、頭の中まで縦ロールだな。
「…へぇ…」
成程、成程ね。
なんか、話が見えてきたよ。
この人今、自分はヘールシュミットだと名乗ったよな?
で、ヘールシュミット家というのは、シェルドニア王国では王家に連なる血筋。
この縦ロールがヘールシュミット家のご当主様なら、それすなわち、彼女は女王様でなくてはならない。
それなのに、アシミムは今、「国王を暗殺して欲しい」と言った。
それはつまり。
アシミムは、本来自分の縦ロール頭に戴くべき王冠を、他の誰かに奪われた、ということだ。
だから、それを奪還したいと。
その為に、俺達を呼んだ。
…あのさぁ。
ルアリスと言い、『愛国清上会』と言い、この縦ロールと言い。
自分の国のことは、自分等でやれよ。
何でいちいち、俺を巻き込む?
と、思ったが…この女が国王の暗殺計画に俺達を巻き込む理由は、言うまでもなく明白だ。
異国人であり、部外者である俺達は…罪を擦り付けやすい。
国王暗殺がもしバレたとしても、全部俺達に擦り付けられる。
この外国人がやりました、と言えば、アシミムが責任を負うことはない。
俺達をスケープゴートにしようとは、度胸が良いにも程があるぞ。
ルルシーとルリシヤも、これには開いた口が塞がらないご様子。
「…ねぇ、アシミムさん」
「何ですの」
「あなた、落とし穴があったらわざわざ落ちに行くタイプの人?」
断頭台に自分から上がって、自分から首を差し出すようなもんだよ。
余程自殺願望がある人間でもなければ、そんな間抜けなこと引き受けないぞ?
「『残業100時間!休日なし!給料なし!でもパワハラはあり!』ってでかでかと書いてある求人広告に、応募する人間がいると思いますか」
「あなた方に罪を押し付けたりはしませんわ」
「成程。ではあなた、真夜中に金槌とナイフを片手に、窓を壊して侵入してきた男が『僕空き巣じゃありませんよ!』って言ったら、それを信じるタイプ?」
「…」
信じてもらえると思ってんのか、お前。
なぁ、本気で信じてもらえると思ってんのか?
どんだけ頭の中、縦ロールのお花畑なの?


