港に着くなり、俺達は久々の大地の感触を楽しむ暇もなく、用意されていたらしい車に詰め込まれた。
まるで囚人護送車のように、窓には真っ黒な板が嵌め込まれ、外の景色は見えなかった。
しかも、運転席と、俺達の座る後部座席の間には、分厚い防弾ガラスで隔てられていた。
本当に囚人護送車じゃないか。
まぁ良い。それなら精々、扱いにくい厄介な囚人になってやろう。
「ねぇ、ルリシヤ。言葉分かります?」
俺は、昔習った少数民族の言語で、ルリシヤに話しかけた。
ルティス帝国では、こんな言語、よっぽどの物好きか、俺みたいに相当高度な教育を受けた者しか知らないだろう。
ルリシヤと言えど、さすがに知らないかもしれないと思ったが…。
「うん?珍しい言語だな…。一応分かるが」
さすがルリシヤ。
このルティス帝国古来の超少数民族の言語で話せば、車内にいるシェルドニア人共には、何を話しているか分かるまい。
だが、この言語だと、残念ながらルルシーは会話に加われない。
ルルシーには、ちょっと我慢してもらうしかない。
「あなた、今何か武器持ってます?」
「心許ないな。護身用に持ってきた銃とナイフは取り上げられたし…」
看守の前で、携行している武器について話し合うとは。
言葉が分からないからって、やりたい放題である。
「あとは、服の内側に常に仕込んでるカッターの刃と…。それから、俺が先日考案した『これであなたも脱獄上手!ルリシヤ特製・脱獄七つ道具』くらいだな」
「さっすがルリシヤ。素晴らしく良いもの持ってますね、あなた」
心強いにも程があるよ。
もしルルシーが会話に加われたら、「何を持ち歩いてるんだお前」と突っ込みを入れるところだったろうが。
残念だが、今日はお休みである。
ルルシーは一人だけ会話に加われず、不満げなご様子。
「これで脱獄には事欠かないが、しかし戦闘になると少々厳しいな」
「銃がないのは痛いですよね。俺も自分の武器取り上げられちゃいましたし…」
「お前達!勝手に喋るな!」
勝手にお喋りする俺達に堪りかねて、看守様がシェルドニア語で怒鳴った。
うるせぇな。
「ワタシ、シェルドニア語わかりましぇーん」
俺は、わざと辿々しいシェルドニア語でそう挑発しておいた。
こういう看守って奴らは、苛立たせておくに越したことはない。
まるで囚人護送車のように、窓には真っ黒な板が嵌め込まれ、外の景色は見えなかった。
しかも、運転席と、俺達の座る後部座席の間には、分厚い防弾ガラスで隔てられていた。
本当に囚人護送車じゃないか。
まぁ良い。それなら精々、扱いにくい厄介な囚人になってやろう。
「ねぇ、ルリシヤ。言葉分かります?」
俺は、昔習った少数民族の言語で、ルリシヤに話しかけた。
ルティス帝国では、こんな言語、よっぽどの物好きか、俺みたいに相当高度な教育を受けた者しか知らないだろう。
ルリシヤと言えど、さすがに知らないかもしれないと思ったが…。
「うん?珍しい言語だな…。一応分かるが」
さすがルリシヤ。
このルティス帝国古来の超少数民族の言語で話せば、車内にいるシェルドニア人共には、何を話しているか分かるまい。
だが、この言語だと、残念ながらルルシーは会話に加われない。
ルルシーには、ちょっと我慢してもらうしかない。
「あなた、今何か武器持ってます?」
「心許ないな。護身用に持ってきた銃とナイフは取り上げられたし…」
看守の前で、携行している武器について話し合うとは。
言葉が分からないからって、やりたい放題である。
「あとは、服の内側に常に仕込んでるカッターの刃と…。それから、俺が先日考案した『これであなたも脱獄上手!ルリシヤ特製・脱獄七つ道具』くらいだな」
「さっすがルリシヤ。素晴らしく良いもの持ってますね、あなた」
心強いにも程があるよ。
もしルルシーが会話に加われたら、「何を持ち歩いてるんだお前」と突っ込みを入れるところだったろうが。
残念だが、今日はお休みである。
ルルシーは一人だけ会話に加われず、不満げなご様子。
「これで脱獄には事欠かないが、しかし戦闘になると少々厳しいな」
「銃がないのは痛いですよね。俺も自分の武器取り上げられちゃいましたし…」
「お前達!勝手に喋るな!」
勝手にお喋りする俺達に堪りかねて、看守様がシェルドニア語で怒鳴った。
うるせぇな。
「ワタシ、シェルドニア語わかりましぇーん」
俺は、わざと辿々しいシェルドニア語でそう挑発しておいた。
こういう看守って奴らは、苛立たせておくに越したことはない。


