…アイズさん達が帰ってから。
「…あの、ルヴィアさん…」
「うん?」
フューニャは、後ろめたそうな顔で、俺を上目遣いに見つめた。
「…聞かないんですか?」
「何を?」
「…私が…箱庭帝国の、秘境の里の出身だったってこと…。それに、一族のことも…」
「あー…」
まぁ…初耳ではあったし、気にはなったけど。
でも、聞こうとは思わないな。
だってフューニャがこれまで黙っていて、しかもこんなに後ろめたそうな顔をするってことは。
多分、フューニャにとっては…あまり思い出しなくない過去なんだろうから。
「…なぁ、フューニャ」
「…はい」
「言いたくないことを、無理に言う必要はないよ」
俺だって、フューニャが言いたくないことを無理矢理聞き出したいとは思わない。
「俺だって…フューニャに話したくない過去はある。フューニャにもあるだろう」
それは、お互い様というものだ。
お互い、あまり幸せな過去じゃなかったんだから。
「言いたくないことを、無理に話す必要はないよ。話しても良いと思える日が来たら、話してくれれば良い。そうでなければ話さなくて良い。俺にとって大事なのは、今のフューニャなんだから」
「…!ルヴィアさん…」
「話したくないことを無理に話して、フューニャが辛い思いをする方が、俺は嫌だよ」
そこまでして、聞きたくもない。
お互いに気分を悪くしてまで、知らなければならないことなんてない。
「…ルヴィアさん…」
「ん?」
「…ありがとうございます」
俺は、思わず笑ってしまった。
礼を言われるようなことなんて言ってないぞ、俺は。
「気にするな、フューニャ。隠し事が全くない人なんていないよ」
皆、心の中に何かしら、暗いものを抱えて生きてる。
その全てを、いくら愛し合ってるからって、教えなきゃならない必要はない。
お互いを傷つけ合うだけだ。
「…ところで、ルヴィアさん」
「何?」
「あなたの教えたくない過去って、まさか浮気じゃありませんよね?」
ズルッ、とずっこけた。
なんてこと。
「浮気じゃないって…」
「そうですか。それなら良いですが…。あなたの『素材』は充実しているので、見ようと思えば見れるんですからね。浮気なんて愚かな行為は、考えないことです」
はい、肝に銘じます。
…ところでフューニャさん。俺の『素材』って何?
知りたいけど、これは知らない方が身の為だろうと思った。
「…あの、ルヴィアさん…」
「うん?」
フューニャは、後ろめたそうな顔で、俺を上目遣いに見つめた。
「…聞かないんですか?」
「何を?」
「…私が…箱庭帝国の、秘境の里の出身だったってこと…。それに、一族のことも…」
「あー…」
まぁ…初耳ではあったし、気にはなったけど。
でも、聞こうとは思わないな。
だってフューニャがこれまで黙っていて、しかもこんなに後ろめたそうな顔をするってことは。
多分、フューニャにとっては…あまり思い出しなくない過去なんだろうから。
「…なぁ、フューニャ」
「…はい」
「言いたくないことを、無理に言う必要はないよ」
俺だって、フューニャが言いたくないことを無理矢理聞き出したいとは思わない。
「俺だって…フューニャに話したくない過去はある。フューニャにもあるだろう」
それは、お互い様というものだ。
お互い、あまり幸せな過去じゃなかったんだから。
「言いたくないことを、無理に話す必要はないよ。話しても良いと思える日が来たら、話してくれれば良い。そうでなければ話さなくて良い。俺にとって大事なのは、今のフューニャなんだから」
「…!ルヴィアさん…」
「話したくないことを無理に話して、フューニャが辛い思いをする方が、俺は嫌だよ」
そこまでして、聞きたくもない。
お互いに気分を悪くしてまで、知らなければならないことなんてない。
「…ルヴィアさん…」
「ん?」
「…ありがとうございます」
俺は、思わず笑ってしまった。
礼を言われるようなことなんて言ってないぞ、俺は。
「気にするな、フューニャ。隠し事が全くない人なんていないよ」
皆、心の中に何かしら、暗いものを抱えて生きてる。
その全てを、いくら愛し合ってるからって、教えなきゃならない必要はない。
お互いを傷つけ合うだけだ。
「…ところで、ルヴィアさん」
「何?」
「あなたの教えたくない過去って、まさか浮気じゃありませんよね?」
ズルッ、とずっこけた。
なんてこと。
「浮気じゃないって…」
「そうですか。それなら良いですが…。あなたの『素材』は充実しているので、見ようと思えば見れるんですからね。浮気なんて愚かな行為は、考えないことです」
はい、肝に銘じます。
…ところでフューニャさん。俺の『素材』って何?
知りたいけど、これは知らない方が身の為だろうと思った。


