The previous night of the world revolution4~I.D.~

「はい、これで良い?」

「えぇ。大丈夫です」

アイズさんの血を、試験管半分ほど採取し。

フューニャは、コップに水を入れ、そのコップにアイズさんの血を垂らした。

…相変わらず、本格的だ。

何やら数珠のようなものを腕に巻き付け、フューニャは真剣な表情でコップの中を覗き込んだ。

俺には…ただの水にしか見えないのだが。

フューニャには、何かが見えているのだろうか。

「…ふむ」

「…どう?何か見えた?」

「そうですね…。そこのお二方も見せてもらえますか?」

フューニャは、シュノさんと、アリューシャさんに向かってそう言った。

「…分かったわ。血を出せば良いのね?」

「えぇ。お願いします」

「あなたの占いを、信じた訳ではないけど…。他に手がないのも事実だもの。血くらい、いくらでも使って」

シュノさんは、躊躇いなく指先を切って、血を垂らした。

更に、アリューシャさんも。

「アリューシャいてぇの嫌だけど…。ルレ公達の為だ。持ってけアリューシャの血!」

二人が血を提供し、フューニャはそれぞれ別のコップに血を垂らして、中を覗いた。

…どうだろう。

何か分かったのだろうか?

「…どうだ?フューニャ…見えたか?」

「…えぇ」

「…何が見えた?」

「…」

フューニャは、俯いて黙ってしまった。

その反応で、フューニャが何か…良くないものを見たのだということが分かる。

「…フューニャ。はっきり言ってくれ」

「…そうだね。私達もある程度覚悟しているから、遠慮なく言って欲しい」

「…分かりました」

俺とアイズさんに促され、フューニャは顔を上げた。

この場にいる全員が、息を呑んだ。