一体、何故こんなことになってしまったのか。
突然の連絡で、とりあえず君の家に行くから、と言われ。
30分後には、クランチェスカ家に、アイズさん、アリューシャさん、シュノさんの三人が勢揃いしていた。
何故『青薔薇連合会』の幹部三人が、俺の家に訪ねてくるのか。
あまりに畏れ多くて、俺は恐縮してしまったのだが。
突然の来訪にも関わらず、嫁のフューニャはけろっとしていた。
多分、この三人がどういう立場の人間なのか、知らないのだ。
まさか天下の『青薔薇連合会』の幹部三人だとは思うまい。
「あ、あの…。アイズさん…。今日は一体…」
同じテーブルにつくことすらおこがましくて、俺だけ床に座った方が良いんじゃないかな、なんて思った。
「電話でも言ったように、君の奥さんに会いに来た」
あ、そう…そうだったっけ。
俺じゃなくて、フューニャに用があるんだ。
…え?何で?
「あの…失礼ですがアイズさん、嫁に何の用が…」
「ちょっと協力してもらいたいことがあってね」
「…」
…協力…。
「私に…?何です?」
こてん、と首を傾げるフューニャ。
アイズさんが、フューニャに何をさせたいのかは知らないが…。
俺はフューニャを制して、不敬を承知でアイズさんに食って掛かった。
「…申し訳ありませんが、アイズさん。嫁は堅気の人間です。俺は何でも、危険な仕事でもやりますが、でも嫁を危険に巻き込むことは…」
いくら上司と言えど、次期首領と言えど。
それだけは、見過ごせなかった。
すると。
「分かってるよ。危険なことに巻き込むつもりはない。君達にそんなことしたら、後で私がルルシーに怒られるからね」
…危険なことではない?
それなら…。
「一体…嫁に、何をさせたいんですか?」
「そんな食って掛からないで。フューニャさん…だったよね?」
「はい。何処で私の名前を?」
「君の戸籍、手配したのは私だからね」
「あら、そうだったんですか。その節はどうも、ありがとうございます」
ぺこり、と頭を下げるフューニャ。
「それで、私は何をすれば良いんですか?」
「つかぬことを聞くけど、君は…箱庭帝国の出身だよね?」
「えぇ」
フューニャはけろっとしていたが。
俺は、フューニャが何をやらされるのかとはらはらしていた。
危険なことではないと言っているが…。
突然の連絡で、とりあえず君の家に行くから、と言われ。
30分後には、クランチェスカ家に、アイズさん、アリューシャさん、シュノさんの三人が勢揃いしていた。
何故『青薔薇連合会』の幹部三人が、俺の家に訪ねてくるのか。
あまりに畏れ多くて、俺は恐縮してしまったのだが。
突然の来訪にも関わらず、嫁のフューニャはけろっとしていた。
多分、この三人がどういう立場の人間なのか、知らないのだ。
まさか天下の『青薔薇連合会』の幹部三人だとは思うまい。
「あ、あの…。アイズさん…。今日は一体…」
同じテーブルにつくことすらおこがましくて、俺だけ床に座った方が良いんじゃないかな、なんて思った。
「電話でも言ったように、君の奥さんに会いに来た」
あ、そう…そうだったっけ。
俺じゃなくて、フューニャに用があるんだ。
…え?何で?
「あの…失礼ですがアイズさん、嫁に何の用が…」
「ちょっと協力してもらいたいことがあってね」
「…」
…協力…。
「私に…?何です?」
こてん、と首を傾げるフューニャ。
アイズさんが、フューニャに何をさせたいのかは知らないが…。
俺はフューニャを制して、不敬を承知でアイズさんに食って掛かった。
「…申し訳ありませんが、アイズさん。嫁は堅気の人間です。俺は何でも、危険な仕事でもやりますが、でも嫁を危険に巻き込むことは…」
いくら上司と言えど、次期首領と言えど。
それだけは、見過ごせなかった。
すると。
「分かってるよ。危険なことに巻き込むつもりはない。君達にそんなことしたら、後で私がルルシーに怒られるからね」
…危険なことではない?
それなら…。
「一体…嫁に、何をさせたいんですか?」
「そんな食って掛からないで。フューニャさん…だったよね?」
「はい。何処で私の名前を?」
「君の戸籍、手配したのは私だからね」
「あら、そうだったんですか。その節はどうも、ありがとうございます」
ぺこり、と頭を下げるフューニャ。
「それで、私は何をすれば良いんですか?」
「つかぬことを聞くけど、君は…箱庭帝国の出身だよね?」
「えぇ」
フューニャはけろっとしていたが。
俺は、フューニャが何をやらされるのかとはらはらしていた。
危険なことではないと言っているが…。


