M ‐ёмц‐


俺がドキドキしながら作戦基地に連れて行ってもらうと、意外にも穂波の怒声は無かった。

それどころか、パソコンの画面を見ながら項垂れていた。


「何を朝から不景気な顔してんだ?」

「こんな大変な時に、平気で熟睡する様な人に言われたくないわ」

げ…
凄い機嫌が悪い。
俺はこれ以上関わるまいと、部屋の隅に座った。


暫く穂波の様子を眺めていると、突然テーブルをドンと叩いた。

「ど、どうしたんだよ?」

「どうもこうもないわよ。Mの情報が増え過ぎて、どれが本当なのか全く分からないの!!」


やはり、俺が夜に見ていた時も、やけにそれらしい情報が増えていたが…

「これは、何者かが意図的に情報を流しているのよ」

「どういう意味だ?」

「一連の事故がコンピューターを使って実行されている以上、首謀者はネットが必要だと考えて間違いない。

だからと言って、ネットを維持すれば、必然的に自分の情報も流れる可能性はある。それに、ネット上にある全ての情報を管理する事は、事実上不可能。

それなら、嘘の情報を大量に流してしまえば、その情報に真実が埋もれて分からなくなるでしょ」


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