同時に全身の力が抜け、その場に膝をついた。おまけに、激しい頭痛までして、目眩で目の前がユラユラと揺れる。
まさか全力で力を使う事が、こんなに身体に負担を掛けるとは思わなかった。
それなのに俺は、宮本にあんな無茶な事をさせてしまった…
膝に無理矢理力を入れると、再び気合いを入れて立ち上がった。
そんな俺が、こんな事くらいで投げ出してしまう訳にはいかない!!
その時――
ダムから流出する水量が、なぜか急激に弱まった。
「一体なぜ…?」
不思議に思い振り返ると、ダム湖の約3分の1がすっかり凍り付いていた。
湖岸を見渡すと、少し離れた場所で桐山が、肩で呼吸をしながら座り込んでいた。
「ご、ごめん…もう限界……」
「十分だ。
絶対に止めてやる!!」
俺は右手を突き出すと、グッと親指を立てた。
ダムの外側には、まだ半分程の高さにしか岩が積めていない。これでは、ダムの支えにはなりはしない。
俺は目を閉じると、全身の細胞から力を引き出す様に意識を集中した――
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