よし――!!
俺はダムの上まで歩いて行くと、強く念を込めた。
要は、ダムが崩れない様にすれば良い訳だ。それなら――
俺を中心に周囲の山々から、1つまた1つと重さが1トン以上はある巨大な岩が、まるで無重力状態の様に宙に浮かび上がった。
「つまり、ダムを補強すれば良い訳だろ!!」
その岩を、今度は高さが100メートル以上あるダムの外側に、規則正しく積み上げる。
くそっ!!
これではとても間に合わない。もっと多くの岩を一気に積み上げ、土砂で固めてしまわないと…
俺は全身に力を込め、額に全意識を集中させた。そして周囲にある全ての岩に働き掛けた――
すると、周囲から空が黒くなる程の岩が一気に浮かび上がった。
頭が…
頭が割れそうに痛い。
この痛みが、宮本を襲っていたんだな。男の俺が、泣き言かんか――!!
「うおぉぉ―――!!」
耳をつんざく様な轟音と共に、雨中にも関わらず凄まじい砂埃と前が見えない程の水飛沫が上がった!!
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