M ‐ёмц‐


「宮本!!」
「み、美空?」

宮ヶ瀬ダムに到着はしたものの、宮本がその場に崩れ落ちた。

「大丈夫。
でも、ちょっと疲れたから、暫くは動けないかも…ははは」

「あ…ああ。
今回はもう、何もせずに休んどけ。俺達が何とかするから」

「そうよ。私はともかく、こいつはまだ何もしてないから」

ぐ…
た、確かに、俺は余り役に立っているとは言えないな。



その時――

地鳴りと共に、ダムの方角からの甲高い衝撃音が山々に鳴り響いた。

「な、何の音だ!?」


急いでダムの方向を見ると、俺達の反対側の堤防が、長さ10メートル余りに渡り崩壊して、激しく水が流れ出していた!!

その水量はダムの放水といったレベルではなく、この水圧だと間もなくダム全体が崩壊する!!


「間に合わなかった…
これだと、もう手の施し様がない」

桐山はその状況の前に、ただ茫然として立ち尽くしてしまった。



本当にそうか…
もう、本当にどうしようもないのか?



いや――

オババが言った様に、最後まで諦めてはいけない。まだ出来る事がある筈だ!!


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