「美空、大丈夫!?」
桐山の声が響き、ハッとして我に返った。
そうだ。宮本は…宮本は大丈夫なのか!?
下を見ると、膝をついた宮本が桐山の肩を借りてゆっくりと立ち上がった。そして、力無い声で俺を呼んだ。
「ご、ごめん…
ここまで来てくれる?」
俺は急いでダムの内側にあるコンクリートの階段を下り、2人のいる位置に行った。
「大丈夫なのかよ?」
かなり体力と気力を使ったのだろう。足元がフラつき、立っているのがやっとという状態だ。
「無理する――」
「話し掛けないで。集中が途切れるから…」
次の瞬間、周囲をピンクの光が包み込んだ。
まさか、この状態で瞬間移動を連発するのか!?
宮本が俺の方を向きニコリと笑ったかと思うと、いつもの様に周囲が真っ白になった。
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