「私は大丈夫。
それしか方法がないなら、やってみようよ。迷ってる時間なんてないから…
私達に何十万、いえ何百万人という人達の生命がかかっているんだから!!」
「……分かった」
桐山はコクりと頷くと、宮本と共に直ぐ湖面まで下りて行った。
そして、湖面に到着した桐山が水面に手を触れた瞬間、遥か彼方の水面までもがミシミシと音を立てながら一気に凍り付いた!!
「こんな巨大な水の塊を、本当に海まで移動出来るのか?」
俺がそう思うと同時に、まるでコーティングでもしたかの様に水面がピンクに染まった。
いやこれは、いつもの色よりも随分と薄い。これで本当に移動出来るのか?
「ああぁ―――!!」
宮本が声を上げた瞬間、薄いピンクの色が濃く変化し、湖の水が、一瞬で目の前から消えた!!
仲間の力とはいえ、信じられない光景だった。
湖その物が無くなった様にポッカリと目の前に穴が開き、再び上流から少しずつ水が貯まっていく――
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