M ‐ёмц‐


目を開けると、そこは信じられない様な光景が広がっていた。


「な…何だこれは!!」

既にダム湖は満水状態で、ダムより上流にある低地は冠水していた。

これでは、ダムから水が溢れ出すのは時間の問題だ。それよりも、ダム自体がもたないかも知れない!!


俺達は急いでダムまで行くと、ダムの放水状況を確認した。

すると、推測していた通り、これだけの豪雨にも関わらず全く放水されていなかった。


「ヤバイぞ…
桐山、どうすれば良い?」

「私と美空は管理室に行ってみるから、真宮君はこの周辺にある携帯電話のアンテナや、ケーブルを破壊してくれる?

ダムは自家発電の筈だから、電力は確保出来る。外部からの干渉を排除出来れば、正常に戻ると思うから」

「分かった!!」


俺達はその場で別れると、急いで各々の役割を果たす為に、豪雨の中をずぶ濡れになりながら走った。


.