「そんな父が…
仕事で出張していた時、他県であの列車事故に巻き込まれた。
生命は取り止めたものの、全身4箇所の骨折で搬送された病院に入院。母はその病院に行ってる。
本当に事故ならば仕方がない…
でも、もしも人為的なものだったら、私は絶対に許さない!!」
「あ、あの…
俺の足、凍ってるんですけど」
「あ、ごめん!!」
桐山の力が目覚めた理由はよく分かった。それに、なぜここまで必死なのかも。
確かにそうだ。
祖母や他の人の生命をゴミ程度にしか考えていない事故を誘発させている奴がいるなら、絶対に許せない!!
桐山は2台のノートパソコンと付属品を紙袋に入れた。
「これらは、コンセントに繋いでなかったから、ちゃんと生きてるよ。
さあ、あそこに戻りましょう」
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