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俺はゴクリと唾を飲み込んだ。

「それで、何だよ?」


「そんな事が出来るとすれば、制御しているシステムに入り込み、内部からコントロールする事。

とは言え、これはあくまでも方法であって、全国各地のシステムと回線を同時にコントロールするだけの能力を持つコンピューターが存在するかどうかは疑問ですわね。

それに、その目的は全く不明ですし…」

「結局、進展した様で何も変わらないと言う事か…」


桐山は全てを話終えるとスックと立ち上がり、意を決した様な厳しい表情で宮本を見た。

「どちらにしても、パソコンは必要ですわね。私の自宅に取りに行きましょう」

「おいおい。パソコンがあっても、中継基地が破壊されていれば、使えないだろ?」


桐山は俺に視線を移すと、首を横に振った。

「いいえ。その何者かがシステムをコントロールする為には、絶対に回線は生かしておかなければならないわ。

それならば、中継基地は無事か、もしくは正常に作動する様に修理されている筈ですわ」


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