よし――!!
俺は立ち上がると、走って2人の後を追い掛けた。
外に出ると、ちょうどピンクの球体が2人を包み込んだところだった。
「待ってくれ!!」
俺が背後から声を描けると、ピンクの球体が弾けて消えた――
「俺も行くよ」
2人が振り返り、俺の方に歩いて来た。
「何をどこまでやれるか分からないけど、皆の為に出来る事を精一杯やる」
「貴方が活躍しなくても、私がいれば大丈夫ですわ!!」
「私は歌うことしか出来ないから…
それより、祖母さんは良いの?」
「良いんだ。その方が祖母ちゃんも喜ぶから」
ピンクの球体が3人を包み込むと、瞬時にオババの部屋に戻った。
「自己紹介しておくと、俺は真宮 大地。中央高校の3年生」
「私は桐山 穂波、フェデリーヌ女学園の3年生」
「私は宮本 美空、メジャーデビューを目指すストリートミュージシャン。18歳だから同い年かな?」
こうして、黒い球体に選ばれた3人は偶然出会い、同じ目的を持って行動を共にする事になった。
グリンに言わせれば、これは必然なののだろう…
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