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俺は玄関を開けて中に入ると、すぐ左側にある8畳の和室に布団を敷き、祖母を寝かした。

そして濡れたタオルで丁寧に身体を拭くと、服を着替えさせて隣に座った。


祖母ちゃん――

痛かっただろうに、辛かっただれうに、最後までそんな素振りも見せなかった…



「それじゃあ、そろそろ私達は戻ろうか?」

「ええ、そうですわね…でも――」


「2人とも、今日は本当にありがとう」

俺は和室の隅に座ってい2人に、再度礼を言った。2人がいなかったら、祖母を連れて帰るどころか、俺自身もどうなっていたか分からない。

もう、あとは祖母の側に…



立ち上がって背を向けた桐山が、不意に立ち止まった。そして振り返ると、真剣な表情で俺を見据えた。


「ねえ、それで良いの?
そこに座って泣き濡れて、それで本当に良いの?」

「な、何だよ…」


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