M ‐ёмц‐


意味がよく分からないが、とりあえず助かったから良い事にしよう。

それより…


「なあグリン、あのお前とよく似た物体が飛んでいるが…
あれは何だ?」

ちょうどその時、生徒会長が俺の所に近付いて来た。当然、その黒い球体もついて来る…


(やあ、ブルン)

(グリン…)

「――って、やっぱり仲間なのか!!」


グリンと、そのブルンという物体はどうやら仲間らしく、暫く会話を交わしていた。

(ブルン、その娘が君が見付けた人間かい?)

(ええ、物質の温度を調節する力を持っているの。グリンが見付けたのはその人間ね?)

(そうだ。どうやら、物質の動きを制御する力がある様だ)


俺と生徒会長を余所に意味不明な会話を続ける2つに、苛ついて口を挟んだ。

「一体、何の話をしているんだよ!?」

(そう苛つくな大地。言っただろう?僕達は干渉したりしない。あくまでも必然だと…)


その時、今度は生徒会長が口を開いた。

「そ、それ……」


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