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声がする方向に振り向くと、フェデリーヌ女学園の制服が目に入った。


「やっぱり、あの時の生徒会長――!!」

叫び声に、生徒会長が俺の存在に気付いた。

「あら…貴方は、あの時の無礼な愚か者」

「だ、誰が愚か者だ!!」

確かに当たってはいるが、この傲慢な態度で言われると無性に腹が立つ。


「愚か者ではないとおっしゃるのならば…

貴方をお救いしたのは私ですけど、何か私に言わなければならない事があるのではないですか?」

く…くそっ

「はいはい、ありがとうございした御嬢様!!」


それにしても、一体どうやってこの水を一瞬で凍らせたんだ?

道具なんか、何も持っていない様に見えるが――…あっ!!


生徒会長の直ぐ向こう側に、黒い球体が浮かんでいた!!

グ、グリン?

いや違う。
グリンは、俺の側に浮かんでいる。ではあれは一体何だ?


「あ――!!」

その時、生徒会長が突然叫び声を上げた。


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