あ――…
青い空。
それに、祖母の顔…
い、生きてるのか俺?
一体どうして!!
「うっ…」
慌てて起き上がろうとすると、胸に激痛が走った。肋骨が折れているのかも知れない。
上体を起こすと、目の前に鋭いパイプの破片が転がっていた。
これが胸に突き刺さり、どうして助かったのか不思議だ。
ふとシャツの胸ポケットを見ると穴が開いていて、その先にある携帯電話が粉砕していた。
更にその携帯電話の破片に混じり、紫色の石が砕けてバラバラになっていた。
「これは…」
「紫水晶が、大地を守ってくれたんだね」
「祖母ちゃん…
祖母ちゃんは大丈夫なのか!!
どこにも怪我はない!?」
祖母はいつも通りの表情でニッコリと笑い、俺に優しく言った。
「大地のお陰で、どこも怪我をしていないよ。ありがとう。
お祖母ちゃんの事より…
周りを見てごらん。まだ終わりではないよ。今から至る所で同じ様な事が起きる筈だよ。
大地、あんたは周囲の人を助け、安全な場所に避難させてあげなさい」
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