そのガードレールのパイプが鋭い槍の様になって、俺達の方に飛んできた―― 「祖母ちゃん危ない!!」 俺は咄嗟に両手を広げ、祖母の前で盾になった。 大切な祖母に、絶対に怪我なんかさせたりなんかしない!! だが次の瞬間―― 高い金属音と共に、パイプが風切をりながら俺の左胸に突き刺さった!! 「ぐ……」 俺は身体が浮く様な激しい衝撃を受け、背後に吹き飛び… そして、祖母の目の前に仰向けに転がった―― .