M ‐ёмц‐


「待ちなさい」


不意に背後から、聞き慣れた声がした。

その声の主は俺の横に立つと、俺の肩に手を置き力を込めた――


次の瞬間、抑えるだけで精一杯だった目の前の津波が砕け散り、押し寄せていた全ての津波さえも霧散した。



「オ、オババ…?」

どこからともなく現れたオババは、いつになく優しい笑顔を見せた。

すると突然、目が開けていられない程に眩しい光を放ち、金色の球体に変わって宙に浮いた!!


何だ…一体何が起きているんだ?



(私は宇宙のMind…
地球よ、人類を滅ぼさせる訳にはいきません)


オババが宇宙の意志!?


(私は、地球が宇宙には必要ないのではないかと思い、様子を見守ってきました。

私がここに来た当初の目的は、地球を消し去る為でした。


しかし…
その思いは、地球に生息する動植物を見てすっかり消え失せました。

特に人間は、調和を乱す存在である事は事実ですが、地球を強く愛してる事もまた事実です。困難に立ち向かう勇気と、諦めない心も持ち合わせています。

もしかすると、地球をより良い状態にするかも知れません…)



俺はその声を聞きながら力尽き、そのまま意識を失ってしまった――


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