「真宮さん、貴方は自分の力をよく理解されていない様です。
物質の動作を制御出来るという事は、物質を形成する原子も制御可能だという事を意味しています。
つまり、あのサハラ砂漠に集めたゴミの山は、貴方なら土に戻す事が可能です。
また体力が回復したら出向き、土に還して下さい。お願いします。
それでは、私の生命も計算ではあと数十分です。もう2度と会う事はありません。
それでは――」
Mは扉の向こう側に行き、静かに扉が閉まった。
「終わったのか…
これで全てが終わったのか?」
張り詰めていた空気が緩み、床に腰からズルズルと崩れた。
「終わった…よね」
穂波が立ち上がり、俺の側まで歩いて来た。
「帰ろうよ…
私達の街に帰ろう」
美空も歩いてくると俺達の肩に手を置き、ニコリと笑った。
俺達は作戦本部である、あの場所に帰る事にした――
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